Because I wrote two articles...
雑誌ではなく、書籍に書かせて頂くときのあるあるなんだけど、論文・原稿の名前のところに肩書きとかが一切つかない感じで、名前だけで表記されるときがある。
だから何だ、って人もいるだろうけど、個人的にはこのいさぎよい感じがちょっと好きだ。
って久しぶりの更新だけど、前の記事を書いてから2つの原稿を書いてた。。。
1つは、近々出る、昨年末の最高裁判決の判例評釈で、1つは、まさにいま事態が動いている、GameStop株騒動の話。
↓会員でないとどこまで読めるかわからないけど、一応、関連する日経さんのニュースを貼っておきます。
こーいってはなんだけど、今回のこの事例、研究しがいがあるというか、いろいろと考えさせられる。今の金融市場や、関連する制度・規制をかじっている人からしたら、いろんなテーマ・話題が目白押し。
・Redditというある意味でのSNSを通じて、一人一人の投資額は少ないかもだけど、集団で相場操縦的なことをして、そのとき使われた投資ツールがロビンフッドっていう、高速取引(HFT)業者兼ファンドに発注情報を渡して、その情報に対するリベートを高速取引業者兼ファンドからもらうので、取引手数料ががタダになるアプリで…
・でも、そのロビンフッドの仕組みって、いわゆるフロントランニングじゃないの?って問題もあって…(でも、この仕組みのおかげで、若者がたくさん金融投資をするようになったので、いい面もあるんじゃないか?っていう見方もあるっぽいです)
・細かい話は省略するけど、高速取引業者が儲けられたのは、アメリカの市場、ととくにニューヨーク証券取引所の一部やナスダックがマーケットメイク制で価格決定されているもとで、高速取引業者はマーケットメーカーでもあった、ってことがあったからで…
・で、ロビンフッドも、表向きには決済機関から預託金の積み増しがもとめられたから、って理由で問題になったGameStop株なんかの取引を停止して…それでもって、翌日に制限を緩和したから、株価の乱高下が起こって…
・で、このドタバタの最中に、Redditとの呼びかけのターゲットになっていた、空売りファンド(Short Seller)が合計で200億ドル以上の損失を被り、で、いくつかが壊滅的な被害を受け…
・この事件の背景には、もともと、空売りファンドが株価が下がる方にBetしてたので、その目論みをつぶして、空売りファンドとその背後にいる富裕層に痛い目にあわせてやろう!って動きがRedditで盛り上がったってことがあったみたい…なので、格差問題というか、アメリカでは上位1%の富裕層に富がものすごく集中していることに対する、ミレニアム層(若者)たちの反乱、って側面もあって…
ちょっと学部だと、周辺の知識が必要なので厳しいかもだけど、大学院で講義をもっていたら、いろいろと勉強になるうえに、考えさせられるテーマなので、絶対に題材にしたいケースだよな… って思いました。
まあ、研究者としてはいい題材だな…って思うけど、アメリカのSEC(証券取引委員会)さんなんかは、これから今回の事件への対応、中長期的に必要な規制や制度の整備が求められているので、それらをやってくってことなるとすると、大変だろうな〜〜って思う。
ちなみに、次のSECの委員長は、Gary Genslerさんという前のオバマ政権のときに、Commodity Futures Trading Commissionを率いて、MITの教授でもあった方なんだね。
まあ、前提がいろいろと違うので、ウチの国の市場ですぐ起こりそうな事件ではないかもだけど、マーケットの公正性とか、Integrityを高めることを考えてる身としては、ちょっといろいろと考えていきたいよな…って思ってます。
韓国から素敵なNew Year Cardを送ってもらった。
いい感じだよね〜〜
あと、とりあえず原稿を2本仕上げたので、豪華ランチを食らった。
↑今日のマグロは三宅島でとれたっていう、ある意味での東京産のマグロだったらしいだけど、それも含めてホント美味かった!!
にしても、これ、大盛りで1,600円だけど、ホントお得なランチだと思う。
ってことで、モリっと食べたし、つぎ行ってみよ〜〜
まだまだとても、サポートを受け取れる内容にはなっていないと思いますので基本的にサポートは不要です。でもでも、もしサポート頂けたら、何か面白くなりそうなことに使わせて頂きます!!