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愛の存在証明 - あいかたりRTA振り返り記事



挨拶

あいかたりRTAを主催したむんべちゃんと申します。
無事イベントが終わりました。
走者の皆様のゲームへの愛、確かに受け取りました。
いやぁ楽しかった。やってよかった。
初めてのRTAイベント主催で、それ故に反省点もたくさん生まれました。
例によって自分のためは勿論、他の人が参考にできる可能性もある為、書き記しておきましょう。

と、その前に。イベントの動画、もう一回見たいですよね?

ダイジェストリンク

あいかたりRTAはraidイベントであり、ダイジェストは各走者のチャンネルに残ります。
ですので一括で参照できるよう、このnoteにリンクを並べておきます。
これでダイジェストリンクを見せるときにこの記事をついでに読んでもらうことが出来るぜ
ダイジェストは走者順です。

Shino.(紫乃)さん『パズルボブル・パズルボブル2 - 1&2 Solo Player Mix』

しゅがさん『パネルでポン - VS COM S-HARD』

mori_peerさん『カリギュラ2 - ALTERNATE ENDING (NG/NO DLC/EASY)』

ko-hi-さん『Fe - All Songs』

shtさん『レイディアントシルバーガン - アーケードモード4面ルートスコアアタック』

チェストさん『ソニックアドベンチャーDX - Sonic's Story』

キャメルさん『ビビッドナイト - Witch’s Maze Zeola Partial unlock』

立森夜鷹さん『The Convenience Store | 夜勤事件 - Any%(No Night Skip)』

blackwaterimpさん『Grim Fandango:Remastered - any%』

bbaonthepriusさん『APE OUT - Warpless』

seriさん『ときのあくま - Any%』

久世悠琳さん『零~zero~ - Any%』

走者の愛を振り返ったところで。
いざいざ記事本編へ参りましょう。

何故このイベントをやったのか

RTAというゲームの遊び方は、昨今沢山のイベントで披露され、多くの人が認知するゲームの遊び方になったと思います。
そんな中、一つの意見を目にしました。
『RTAプレイヤーはゲームを楽しまずに消費している』
非常に興味深いですが、自分は基本的(※)にはこれに反対の立場をとっており
『普通に遊んでも好きなゲームをとことん遊ぶ為に、そのゲームでRTA"も"やる』
と言う意見を持っています。
RTAは通常プレイを楽しんだ後に行うもの。という認識なので、自分が走ったゲームに対して楽しまずに消費しているといわれたら、まーーーーー怒ると思います。

※場合によってはRTAありきでゲームを始めることもあるので基本的に、となる。直近だとクッキークリッカーがそれにあたる。
100万枚RTAが楽しそうで始め、その後通常プレイも数ヶ月やったがデータが消えた為続行を断念した。

とは言うものの、誰かが前者の意見を持ったのは事実。
RTAプレイヤーがそう思われてしまった原因を考えた結果、RTAイベントは(大抵の場合)淡々とテクニックをメインに語るからそう思われてしまうのではないか、という結論に辿り着きました。たしか2秒ぐらいで。

それならば、あえてRTAイベントで『テクニックでは無くゲームへの愛を語ることをメインとしたイベント』を開けば、走者のゲームに対する愛を証明でき、画面内のスーパープレイとトーク内容の凄まじいギャップがあるという、一風変わったイベントには出来るな、と思いました。たしか5分ぐらいで。

思い立ったが吉日。こういうイベントどう? とコンセプトを書いてツイートしたところ、ある程度反響を得たことで、少なくともイベント自体は成り立ちそうと判断。
実際に主催するに至りました。

運営について

ここからは運営するにあたって何をしたか列挙します。

協力者募集

STGイベントはそこそこな数運営経験があるものの、RTAイベントの運営は初。
1人では不安がある為、協力者を募ることに。

そんな中、RTA in Japan ex#2でお会いした、したいさん、美少女さんにこういうイベントをしたいが協力してくれないかと直訴。
快くOKを貰ったので3人体制でイベントを進めることが出来た。

基本的には自分が方針を決めつつ、それに対して経験者ならではのアドバイスや、おかしいところがあったら指摘を頂き、相談に乗ってもらうという形式で行った。

イベント準備

準備段階で行ったことをまとめていきます。

①コンセプト確認
イベントコンセプトは以前展開したもので問題無いと判断。
細かい部分の詰め直しを行う

 ◆配信形式
  Raidを選択。自チャンネルでの配信のほうが、
  愛を語るにおいて一番楽だと想定した為。
  あと運営が楽。

 ◆ロゴ
  誰かに頼みたいが、最悪無くても良い。
  後にあったほうがいいと思いなおす。

 ◆レイアウト
  無くても良い。

 ◆イベント公式Twitterアカウント
  作らなかった。
       自身の普段使いのアカウントで運営を行ったが、
  これはあまり良くなかった

ゲーム画面と愛のあるトークがあれば、イベント自体は十分成り立つと思い、この形式に落ち着いた。
数あるRTAイベントの中でも、恐らく相当の省エネ形式。

②イベント告知
イベント自体を知ってもらうため、告知スライドを準備。
イベントの日時、内容、配信サイト、配信形式、募集形式などを記載。
 
気を付けたこととしては、『告知スライドは、内容を簡潔に文字を大きく』
『1ツイートで見れるように画像4枚にまとめる』の2点。

③開催期間の設定
告知から開催まで3~4か月あると、運営しやすい。
長すぎるとイベントが忘れられる危険性がある。

9月末に告知、1月末に開催で、4か月の期間を取った。
結果として締め切りに追われて行動するようなことはあまりなく、余裕を持って運営できた。

④応募サイト作成
OengusかGoogleフォームが主流。今回は慣れ親しんだOengusを選択。
 
応募状況がイベントページに直に掲載されるのが楽しく、応募側も修正も容易。今回は応募文に愛を入れるコンセプトであった為、運営以外にも見て楽しめた人はいたのではないだろうか。

Googleフォームでも書き出せば共有は可能。共有や走者側による修正の手間は少しあると感じるが、Oengusにはない項目を増やせるのがフォームの利点か。

Oengusの管理を初めて行ったが、応募側では見れない設定項目が多数あった。多少困惑したが、したいさんが経験者であった為、色々教わることが出来た。

ルールに関しては、既存のRTAイベントのルールを参考にした。
特に大手のイベントは、細かい部分についてもルールを制定していることが多く、かなり参考した。

④応募期間制定
10月末から11月末で1ヶ月とした。
ある程度長い方が、応募する側もコンセプト確認や自身の予定確認の面で安心できると思う。

⑤採用作品決定
12月の半ばまで約2週間程度で決めた。 
スケジュールやイベント時間を込みで考える必要があるのでここは少し長めに取る。
応募者側の心理の面もある為、締め切りから決定までが長すぎるのも良くないと思う。

⑥採用作品発表
Oengus上で当落を設定、公開できるので、サイト上で発表した。
当落配信などの手法は取らなかった。

⑦スケジュール作成
1週間を見積った。
Oengusがドラッグ&ドロップでスケジュール管理できる。走者が希望して無い時間に置くとちゃんと警告してくれる。神仕様である。

後述するが、今回は多ジャンル採用を心掛けた。
その中でもある程度ジャンルや世界観の雰囲気が近くなったり、何か関連するような要素があれば並べたりを意識した。
当然限られた時間と作品群でソレをやり切れる訳はないので割り切るところは割り切る。

尚、シルバーガン〜ソニックは、シルバーガンのオリジナル版がST-V基板と言うことを経由してのセガ繋がりである。誰がわかるんだ。


⑧スケジュール調整
1週間を見積った。
仮スケジュール作成後、discordで走者に公表し、相談する時間は必要。応募から時間が経っている為、予定が変わる走者がいても何ら不思議では無い。


⑨スケジュール発表
12月末に発表した。
イベントは3週間後となり、走者側の告知や追い込み練習の時間も十分とれる範囲と思う。


⑩ボランティア募集
あまり積極的に行えていなかった部分。
無くてもイベント自体はなんとかなるかな、と思い結果的に無しという形で進んだ。当イベントで一番反省点がある部分になるが、内容は後述。

⑪ロゴ作成
当イベントでFeを走ったko-hi-さんから「ロゴ作成のボランティアがあったので作りました!」とのことでロゴを頂いた。大変感謝である。

ハートにリボン、赤系をメインとした大変可愛らしいロゴ

イベント発足当初はロゴがなくても良いかと思っていたが、ロゴはあった方がいいと今なら断言出来る。
イベントを宣伝するにも、ロゴ画像があればイメージアップに繋がる。
各々のチャンネルの配信レイアウトにワンポイントでロゴ画像を載せれば、イベントであることがアピールできる。
 RTAの練習もある中でのご協力、本当にありがとうございました。

⑫ルール展開
実際にイベントを行う際のルールを走者に対し告知した。
raid系イベントでよくある、広告や告知音切るとかの他、配信タイトルの統一化、raidコマンドの連携を行った。
これらは、簡単にテキストファイルとしてDiscordのチャンネルに掲載した。
ドキュメント形式のものは一切作っていない。


準備した事柄は以上である。いざ書き出してみると、12も項目があった。
今後もイベントを行う際は、まず何をするかを書き出すことから意識したい。

採用方針について

多くのRTAイベントで応募者・視聴者が気になっているであろう部分。
今回のあいかたりRTAで考えていたことを、書ける範囲で書く。

・バラエティ性を確保
採用するゲームジャンルの偏りが極端に生まれないようにした。あくまで方針の為、結果として採用が0になるジャンルがあってしまうのは仕方ないと割り切る。

・タイムについて
タイムについては、世界記録との比較といった部分は行っていない。
とはいえ、RTAイベントである以上ある程度タイムが出ているのが望ましい。画面では淡々とRTAやスーパープレイが行われているのにトークが何も関係ないというギャップがイベントコンセプトにあるので。

・応募文の扱い
愛溢れる応募がコンセプトの1つであった為、応募文も採用に当たって考慮した。
書ききれない場合に用意した500文字の欄にもガッツリ書いてくれた方もいれば、自身のブログへのリンクを貼った方もいた。
尚、今回の応募文で愛が感じられない応募は無く、応募文で落としたというものはない。
 
『愛のない応募』って何、と思われる方もいるかも知れない。
例えば、FCのスーパーマリオブラザーズを応募されたとして、応募文に『誰もが知る2Dアクションの金字塔です』とだけ書かれたら困る。
そのゲームならでは魅力や思い出について何も記載がないからである。
次回があればこの辺りはルールに記載するかもしれない。

イベント中

運営VCを立て、そこで会話しながら配信を楽しみつつ、イベント管理していた。

大変感心したこととして、
『走者が自発的にスケジュールをチャット欄にピン留めする』
『raidが落ち着くまで待つ』
の2点を心がけており、結果的にトラブル無く進行し、安心して見ていられた。
バックアップの告知タイミングも無理のないタイミングで行えた。

次回に向けての反省点

・Twitter準備不足
ツイートのテンプレートを作っておらず、視聴しながら準備していた為、前半の走者の方に、クリア時ツイートのスクショを用意できていなかった。
これに関しては単なる事前の準備不足であり、改善は容易な部類。

・スクショをキレイに撮る準備をしていなかった
Chromeにスクショボタンなるツールがあるので導入を検討
 
・1人でTwitter担当を全てやった為、クリップ作成まで回らなかった。
クリップはイベントの魅力を引き出す重要な部分でもあるが、一人で回すのは負荷が大きすぎる。
次回はボランティアを積極的に募集する。
  
・公式Twitterアカウントを作る
複数人での管理方法については要調査。

・raidチャンネル今の配信チャンネルここのやつ
Raid形式のイベントも多くなり視聴者側も理解が浸透してきたと思う。Twitterだけでもあまり問題ないと思われるが、導入方法は調査しておいて損はないはず。

反省点に関しては全体的に、イベント運営経験、他イベントへのボランティア経験が少ない点が出た形になる。
このイベントを通して、そのあたりの理解が進んだことは大変良い結果である。

その他データ

・平均視聴人数
80人

・巻き
トラブル無く合計1時間近く巻いた為、EST30分として用意したバックアップを2本とも差し込めた。
この辺りは素晴らしいランは勿論、多くのRTA走者が普段からRaidに慣れているのもあった賜物と思う。

謝辞

初のRTAイベントとしては準備段階から大きなトラブルなく運営できたと思います。
運営に協力してくださったしたいさん、美少女さん。
応募してくださった方々、そして実際にイベントで愛のあるトークと素晴らしい走りを披露した方々。
イベントの拡散や試聴コメントして下さった方々。
どれ一つ欠けてもこのイベントは成り立たなかったでしょう。
改めて、本当にありがとうございました。

第2回について

次回があればという言葉がちらほら出てきたことからわかる通り、第2回もやりたいです。

コンセプトを理解しくださった走者のトークはどれも普段のRTAイベントでは到底聴けないものであり、走者の魅力がしっかりと引き出され、見ていて非常に面白かったというのが率直な感想です。

走者、視聴者の方からも楽しかったとの声を頂いております。

また、今回は予定の関係で応募を見送ったとの声も頂いていますし、是非そういった方の愛も見聞きしたいと思いました。

いつになるかはわかりませんが、第2回がありましたら、運営、ボランティアの協力、そしてイベントへの応募をして下さると嬉しいです。
主催として、愛を温めつつ心からお待ちしております。

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