制服買取被害その7
いよいよ時系列が現在に追いついてきました。
今まで私がとった対応
・返却を求めるLINEをスクユニに送り続ける
・消費者センターへの相談
・簡易書留による返却を求める文書の送付
・スクユニの元会社とみられる株式会社ススメルへの電話発信
・東京都公安委員会への問い合わせ
でした。
言い訳になってしまいますが、4月に入ってから新型コロナウイルスの影響もあり、仕事・私生活ともに慌ただしい日々を送っていたため、あまりスクユニに対する行動を起こせてはいませんでした。
ですが、
その間もデジタルウェブさんは、他の被害者の方の事例を教えてくださったり、千葉の公安委員会の古物商許可証を調べてくださったり、さらには直接千葉県公安委員会へ電話をかけてくださっていました。
デジタルウェブさんのお電話のおかげで、千葉県公安委員会としてスクユニへ立ち入り検査するよう動いてくださるというところまでお話が進んでいました。千葉県公安委員会の方からも、被害者本人が近くの警察署に相談に行くことを勧められたそうでしたので、私も次の休みの日に近くの警察署に行くことに決めました。
4月14日
その間に、日にちが空いてしまい、非常識な時間帯にはなってしまいましたがスクユニ宛にLINEとメールを送信しました。
(簡易調停は訴訟ではないので誤りでした;;)
そしてこの日は、私がnoteで今回のことを記事にしてまとめようと決めた日でもあります。
記事を書くためと、警察署に相談に行く説明の資料として、スクユニのホームページや会社概要、届いたメールやこちらから送ったLINEなどをスクリーンショットにまとめました。
そしていよいよ次の日に、警察署に向かいました。
4月15日 警察署への相談
午前中にあった用事を終え、午後地元の警察署に向かいました。
前回の記事で書いたように、警察署に足を踏み入れるのは初めてです。
入口の警官の方に受付に案内され、簡単に要件をお伝えして「生活安全課」の担当の方がいらっしゃるのを待ちました。
少しして担当の方がいらっしゃって、生活安全課の相談室という個室に通されました。
4人掛けのテーブルに向かい合わせで座り、担当の方から警察手帳を見せられました。少し年配の男性の方でした。
そして、私の名前や住所や年齢、連絡先などの情報をお伝えした後に、スクユニに制服を送った3月19日から時系列を追って、今までの経緯をすべてお話しました。
警官の方はスクユニのホームページに記載があった住所や責任者名、元会社の株式会社ススメルのことや、全国法人リストから見つけた電話番号等の情報、私が話している内容をノートに書きとりながら、話を聞いてくださいました。一方的に買い取りを成立させられてしまって困っていること、制服を取り返したいこと、連絡に応じてもらえないこと、同じような被害にあっている方も他にいらっしゃることもお伝えしました。
お話を聞いてくださった方はとても物腰のやわらかい方で丁寧に話を聞いてくださいましたが、結果からして、私が申し上げた話の内容では「事件性がある」とまでは至らず、「どうすることもできない」とのことでした。
刑事に繋いで、直接お話されてみますか?とおっしゃっていただいたのでお願いしましたが、お忙しかったようで直接お話することはできませんでした。
警官の方がおっしゃっていたこの件についてのポイントは、
・契約が成立したとみなされるタイミングはいつなのか
・あちらからメールが届いており音信不通状態ではないため、詐欺とは言えないのではないか
・刑事事件というより民事事件扱いになるので警察は動けない
というところのようでした。
民事事件、と言われた中でも今回のことは「債務不履行」にあたるのではないか、とおっしゃっていました。
債務不履行とは、また簡単に説明すると
「契約によって約束した義務を果たさないこと」です(引用元:弁護士法人ALG&Associatesホームページより)。
今回のことでいうと、スクユニが利用者からの連絡に応じない、最速オプションを利用してしまったとはいえ、利用者が納得しないままの状態で査定額の振り込みを済ませ、一方的に取引を完了しているというところですね。
警官の方から頂いたアドバイスは、消費者センターの方から頂いたものと同じ「弁護士に相談した方が良い」というものでした。
そこで勧められたのが「法テラス」という団体です。
法テラスとは、「日本司法支援センター」のことで、「刑事・民事を問わず、国民がどこでも法的なトラブルの解決に必要な情報やサービスの提供を受けられるようにしようという構想のもと、総合法律支援法に基づき、平成18年4月10日に設立された法務省所管の公的な法人」です(引用元:「日本司法支援センター法テラス」ホームページ)。
初回であれば無料で法律相談を受けてくれるそうで、まずは警察より法律に詳しい弁護士へ、これからどう対処していったらいいかというアドバイスを仰ぐよう、法テラスへの相談を勧められました。
以前送った様に、簡易書留で「消費者センターや警察署にも相談し、対応してもらうようにお願いしている」という旨を加えて返却を求める文書をもう一度送ってみるのも良いかもしれない、ともおっしゃっていました。
「警察」と聞くとどうしても、今回のような悪質な組織がらみの案件で弱者に対して手を差し伸べてくれそうな、問題解決の道を示してくれそうなイメージがありましたが、そういうわけでもなく……。
「力になれずに申し訳ないです」
そう言われてしまってはもう、それ以上こちらからも何も言えませんでした。またしてもなにも変わらないまま、私は警察署を後にしました。
帰宅して数時間後、担当してくださった警官の方から着信があり、「帰られた後に刑事と話してスクユニについて少し調べてみましたが、やはり警察が動くまでには至らないということになりましたので、申し訳ありませんが何もできません」というお話をされました。
こんなにもひどい詐欺まがいの対応をするような、加えて違法箇所が見られるサイトでも、消費者センターや警察に相談をしてみてもどうすることもできない、というのが現状でした。
こうなってしまうと、最後の砦が「弁護士に相談する」ということになります。今まで以上に未知の世界でした。
具体的にどのような段階を踏むのか、費用や期間はどれほどかかるのか、本当にそこまでしないと制服を取り返すことができないのか……。
いろいろなことを考えましたが、まずは無料で相談ができる法テラスさんに相談してみようと思いました。
今回はここまでになります。
どうかスクユニ被害にあわれる方が、これ以上増えませんように。
もう少しで完結になります。
あと少々、お付き合いください。
続く
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