自分に似合う服の買い方

私の旦那は似合う服が少ない。
なぜなら、平均的な日本人より小柄だから。
顔もイケメンではないので着る服を選ぶ。
ユニクロのSサイズのパンツでも大きすぎる。
ZOZOタウンでXSのパンツ買うとイマイチシルエットが似合わない。
トップスをいろいろ買って見ても垢抜けない。
どこから手をつければいいのか考えてみた。

私の経験上、自分に似合う形のボトムスを手に入れると一気に垢抜けた。
これは、私が骨格ナチュラルで、骨格、顔タイプ、パーソナルカラーの中で骨格の優先順位が高いからかもしれない。
ボトムスから服を選ぶと、コーディネートの軸ができた。
今までパッとしないと思っていたトップスもボトムスに着こなしを合わせると蘇った。

そこで旦那の骨格に合うボトムス探しの旅が始まった。
しかし、私はナチュラルで長身なのでとりあえずボリュームのある太め長めのパンツを選べば間違いないが、旦那は背が低く、サイズ感もなかなか丁度よいものがなくて難しい。

難しいので、プロである服屋の店員さんに質問してみたら、あれよあれよと言う間に解決した。
プロってすごい。
その店員さんがプロ中のプロだったのかもしれない。
とにかく接客業ってこういうものなのねと唸らせる絶妙な接客だった。
それと同時に、こちらの要求の伝え方も大切だと実感した。

まずすごいと思ったのは店員さんが話しかけてこないこと。
「店員さんに聞いてみるー?」と私が旦那と会話をしていても、話しかけてこなかった。
話しかけてこなくても洋服を見ていると近づいてくる店員さんもいるが、そのお店では距離も近くなくて、居心地がよかった。

その後悩みを相談した。ここでの相談の仕方のポイントは欲しいものを具体的に伝えること。
「私に似合う服ください」だとプロといえど難しいと思う。
「垢抜けないのでボトムスが欲しいです」
「細身で仕事でも着られるものがいいです」
「なりたいイメージは星野源さんです」
「いつもはユニクロのSサイズでも大きくて服に着られてしまっている印象です」
「トップスは茶色が多いので、それに合う色がいいです」
「ドラム式洗濯機でシワや毛玉がつくことが多いので、ドラム式で洗ってもお手入れしなくていい素材がいいです」
など、とにかく自分の生活と普段の服装と理想のイメージを具体的に伝えました。

店員さんも具体的にイメージして考えて、追加質問をしてくれました。
「トップスの茶色はこの服のような色ですか?」
「仕事はジャケットを着るような職場ですか?そこまできちっとしていなくても大事ですか?」

また、会話に合わせてトレンドや着こなしの仕方も教えてくれました。

店員さんのオススメを試着すると、今までにないくらいピッタリでした!
絶妙な細さのパンツで、ピッタリサイズ。
プロが探せば見つかるんだなぁと実感。

しかも旦那が試着している間の雑談も絶妙。
私がスマホを見ている時は店内に引っ込み、旦那が試着してカーテンを開けると出てきてアドバイスをくれる。
待っている間にさりげなく話を振ってくれるときもあり、
「初めてのご利用ですか?」
「このお店は値段もお手頃で赤ちゃんの服も110センチから扱っているんですよ」
など押し付けがましくはないけれど、気が付かないうちにしっかり営業もしていました。
先に別の店をみて、太いパンツしかなかった話をしたら、どこの店だったのか聞くなどマーケティング的な情報までキャッチしている印象でした。
そしてこの人素晴らしい!と思わせた上で名刺を渡してくる絶妙ぶり!
そのときはすでにこんなに苦労したボトムス選びを解決してくれた恩人だと思っているので、この人の名前覚えたい!と思っているタイミングです。
正直営業の名刺は捨てちゃうことがほとんどですが、この人の名刺は取っておかなくちゃ、と思わせるプロぶり。

私が服屋で働いていたら、名刺使う場所ないな〜と思いそう。
でもその人は常に名刺の渡しどころを考えて働いているんだろうなと感じました。
会話でもマーケティング的な情報や営業トークなど情報を集めたり、渡したりするポイントを研究されているんでしょうね。
娘にまだ110センチの服は大きいですが、着られるようになったら見にきたいと思いました。
これが「子供服もありますよ〜」だけの情報だったら、まだ大きいし関係ないや、と思って終わりでした。
110センチと言われたことで、次にいくタイミングを明確に想像させるテクニック。

服の言語化も素晴らしくて、この色はこんなイメージを与えますよ、と同じような色なのに言い分けているのもすごかった。
どうやってそこまで鍛えたのか教えて欲しかった。

ということで、旦那は帰ってきてずっと鼻歌を歌っています。
よっぽど気に入ったようです。
今までイマイチだったトップスと合わせて、これも似合う!あれも似合う!あそこに来ていきたい!
と、とても楽しそう。

みなさんも服選びに悩んでいたら、理想のイメージをして具体的にプロに相談してみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?