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読書「ヒトはなぜ難産なのか」

産休に入り、読書をしています。奈良貴史さん著、「ヒトはなぜ難産なのか」を読みました。

著書は男性で、医師や助産師ではなく、人類学者です。難産に対して骨の構造や人類の進化の視点から説明がされています。
私は肢体不自由特別支援学校で教員をしている妊婦のため、人体の構造や出産について学べる興味がそそられる本でした。

出産はとにかく大変なイメージですが、それは人間だからだと知りました。こんなに大変な動物はなかなかいないのですね。
難産は人によると思っていましたが、他の動物に比べれば人類皆難産じゃん!と諦めの境地に。笑
難しいところもありましたが、なぜ難産なのか、歴史的、科学的に知ることができたのでよかったです。痛さを納得させる理由があれば私はがんばれそうです。笑

あと、世界各地、各時代で様々な分娩方法があるのは面白いです。
仰向けで分娩台に乗るイメージが強かったのですが、それは介助者側が介助しやすいからだそう。
産む側の都合だけで体位が決まるわけではない点が目から鱗でした。
雑誌やネットで水中出産とか立位とか見ますが、すごい産み方をする人もいるもんだな〜と流していましたが、自分で出産方法を考えることも大切だと思いました。

近代の出産の特徴として、産む出産から産まされる出産へ変わったそうですが、まさに私は産まされる出産をしようとしていたな〜と感じました。
あんまり細かくどのような出産をしたいか考えていませんでした。
無痛分娩がしたかったけど、今の病院は対応していないから自然分娩になって最悪〜くらいの気持ち。
始まったら分娩台に横たわり受け身で産まされるところだったんだろうな。
この本を読んで出産についてもう少し主体的に考えてもいいな、と勉強になりました。
出産方法や病院を今更変えるのは難しいですが、心構えとか、自分にはどんな出産が向いていて、どう産むのを望んでいて、どう向き合えばいいか、じっくり考えてみたいと思います。


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