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中山記念

参考レース

中山記念(2023)

昨年の中山記念からは勝ったヒシイグアス、2着ラーグルフ、3着ドーブネ、8着イルーシヴパンサー、9着ソーヴァリアントが出走予定。
トラックバイアスは開幕週もフラット。
ヒシイグアスは後方から差し切っての勝利。直線で前が中々開かず進路取りに苦戦し、進路変更しての勝利のため非常に良い内容の勝利だった。
ラーグルフはトラックバイアス的にはフラットだったものの大きく外を回りながらの2着確保で内容的には勝ち馬には少し劣るものの、良かった。
ドーブネはかなり楽に逃げて内がごちゃついた展開的な有利もあっての3着でここには価値はない。
イルーシヴパンサーは内がごちゃついた影響で勝負所でレースから脱退したため度外視可能。
ソーヴァリアントは絶好位に居たのにも関わらず見どころがなかった上にイルーシヴパンサーにも着差をつけられたのでこの3頭からは劣るという評価でいい。

マイルCS

マイルCSからは4着エルトンバローズ、6着イルーシヴパンサー、9着レッドモンレーヴ、10着エエヤン、12着ソーヴァリアントが出走予定。
トラックバイアスはコース替わり週も、フラット。
マイル戦線最強クラスだったシュネルマイスター、セリフォスがペースが流れたなどの要因で能力を出しきれなかったレースで、ナミュールが大外からぶっこ抜いての勝利で差し展開になった。
エルトンバローズは中団の外目から伸び切らずの4着で、上位勢で1番前にいた分と見ればこの負けにも価値は見出せるが、実際には前にいた力尽きた馬を交わしただけのようにも見えるため過剰な評価は不要。また、中距離戦線の一流馬が出てくるため相手強化にもなる。
イルーシヴパンサー、レッドモンレーヴは後方からナミュールに抜かれ、レース内容的には完敗で、この2頭も着順通りの評価でいい。なお、富士ステークスではレッドモンレーヴが先着しており、この2頭は展開や馬場により着順が入れ替わる程度の能力差である。
ソーヴァリアントは先行しての敗戦で度外視可能も、富士ステークスでレッドモンレーヴに着差をつけられているのでイルーシヴパンサー、レッドモンレーヴよりさらに劣ると見ていい。
エエヤンは力負けで。

中山金杯

中山金杯からは3着マイネルクリソーラ、4着ボーンディスウェイが出走予定。
トラックバイアスは開幕週でややイン有利。
マイネルクリソーラは先行3、4番手くらいからのレースで、内で足を溜めた2頭に伸び負けた分の3着で内容的には良かった。ただ前残りの展開に助けられたのも事実であり、今回は急激なメンバー強化もあり、先行してイン有利の馬場に助けられてどこまでと言った感じ。
ボーンディスウェイは外2.3番手追走から一旦先頭に躍り出るレースからのこの結果で着順ほど価値はない。また、比較としてマイネルクリソーラには後ろから抜かれてるのでマイネルより下。今回はマイネルと同様内前有利で先行してどこまでと言った感じ。

コース解析

スタンド前の直線半ばからスタート。最初のコーナーまでが205mと短く、内枠先行できる馬が有利に働く。また、スタート後すぐに急坂を上がるためペースも極端には上がりにくい。

トラックバイアス想定

開幕週でイン有利orフラット。今週はよく雨が降る予報で土曜日の馬場次第、内から乾いて内しか来ないなんてことも想定に入れておく。

全頭診断

イルーシヴパンサー

去年の敗戦は度外視可能で。現状マイル戦線トップ2番手くらいの馬で今回のマイル戦線メンバーでは上位の実績と能力を持つ。
問題は中距離メンバーとの比較だが、去年の内容ではヒシイグアスの方が上で、4歳世代トップのソールオリエンスがいることで今年も楽なメンバーでは無いと考えたら、勝ち切るには展開や馬場の助けが必要で、その展開になった場合にはソールオリエンスが勝ちそう。

エエヤン

何度も言うが4歳マイル戦線はトップクラスの能力を持つが、あまりにもレベルが低い。実際にこの馬は古馬重賞では全く通用しておらず、王道路線のメンバーがいる今回は厳しい。

エルトンバローズ

マイルCSではいい内容も、能力的には同世代のソールオリエンスに敵うわけがない。ただこの馬の良いところは競馬が上手であると言う点で開幕週の馬場には合いそう。今回は強い差し馬は多いが、好位のインから競馬をすることができたら出し抜けることも可能。

ジオグリフ

最強世代の皐月賞馬で芝においては使ってきたメンバーがかなり強くて、今回はかなりメンバー弱化になるため復活するならばここと言う感じ。あとは少し気掛かりなのはメンタルが壊れていないかだけ。

ソーヴァリアント

中距離くらいでは一線級くらいには全く通用しないことが判明してから距離短縮して、富士ステークスではマイル組の中でもトップクラスからは劣るぐらいで今回のメンバーに入って勝ち切れるほどの能力は持っていない。

ソールオリエンス

4歳世代の2強だが、有馬記念の結果を見るに5歳世代のようにG1をボコボコ勝つような世代ではないことが判明した。そしてそこまで遜色のない能力を持つベラジオオペラがG2レベルくらいだと考えると圧倒的に力が抜けているわけでも無さそう。とは言ってもメンバーを考えたらここは負けられない1戦ではあるが、セントライト記念のようにインが有利な馬場になれば取りこぼすこともあるだろう。

タイムトゥヘヴン

弱いメンバーなら堅実に追い込むタイプも、重賞レベルではサッパリでさらなるメンバー強化は厳しい。

テーオーシリウス

重賞好走もかなり展開と馬場的に恩恵のあった小倉記念のみで、メンバーが強い今回は基本的には厳しい。
今回は開幕週だけれども逃げたい馬も多いので楽になら無さそうと考えれば展開的にも厳しい。

ドーブネ

去年の3着馬で、マイルに距離短縮してから連勝の実績を持つ馬だが、好走するのは楽に先行した時のみで、さらにメンバーもかなり弱い。今回はかなりメンバーが強く、能力的には通用しそうにない。よって極端にインが有利な馬場で楽に先行するなどかなりの展開の利を得ることができない限りは抑える必要はない。

ヒシイグアス

昨年の中山記念勝利後はG1一線級の強いメンバーと対戦して、7歳馬にとっては流石に厳しかったかなと言う感じだったが今回のメンバーを見渡したら実績、能力共に最上位クラスのレースとなったので連覇の可能性も。
8歳になってどうなのという感じもあるが昨年末香港カップで3着にきているのでまだまだ走れる。

ホウオウリアリティ

前走は重馬場適性が求められたため度外視可能としても前々走くらいの内容であれば抑える必要もない。

ボーンディスウェイ

前走内容は評価不要で相手強化にもなるので今回も厳しい。

マイネルクリソーラ

前走は前残り展開だったとはいえ外を回っていたので勝ち馬と同等くらいの評価は与えなければいけないが、それでも上位もリカンカブール、ククナ程度の馬なのでここでは相手強化で前残り展開で少し抑える程度でいい。

マテンロウスカイ

前走はイン有利の馬場で外を回っての5着は評価に値する内容。ただ相手が強くなるので楽に先行してインが有利な馬場などのかなりの展開の助けが必要になる。

ラーグルフ

能力的には昨年くらい走れば勝利まで可能。これまでは戦ってきた相手が強かったため、相手弱化になる今回は当然買わなければいけない一頭。ただ気掛かりなのは札幌記念、AJCCと重馬場適性があまりないんじゃないかなと、能力を出しきれていないように映るのでそこは懸念点。

レッドモンレーヴ

これはイルーシヴパンサーとほぼ同じ。差し展開に恵まれてどこまでといった感じ。差し展開になった時にはソールオリエンスとか強いので勝ち切るまでは見づらい印象。


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