「クエスト攻略」case.45「美容室とインスタ」
こんにちは。実は最近の暑さが結構好きな中崎です。(散歩中の匂いが結構良い!)
さて、今回はこの間受けた相談から、ちょっと思いついた事があるのでこちらでシェア。肝心の美容院歴がサッパリだが、割と良い線をいっていると思う。それでは、はじまりはじまり。
「新規顧客獲得」は非常に大事。
…なんてのは、もうほぼ全職業共通の命題だと思う。
人は老いる。時代は進む。歴史も変わる。現状のサービスを変えないで生きて行くのは、余程歴史と文化と密接した業界位なものか。それでも代々ファンを獲得しないといけない訳で、結局はこの「集客」に課題は行き着く。
手段は色々とあるだろう。
かつては足で、或いは営業で、多くはビラで、タウンページの電話営業や、前ならFacebook営業なんて時代もあったか。時代が進むに連れて、集客の形態は様々に進化した。
というか進化しすぎてしまったので、一周回ってオフラインで膝を合わせる事が最強なのだがそこは一旦置いておいて。
今回は広告の代表例、「インスタ広告」について考えてみよう。
「美容院のインスタ」って、正直見る?
そりゃみんなキレイなものは好きさ。映画にしろ絵画にしろ、観光スポットにしろ。どうせなら清潔でオシャレな空間に行きたい、というのは人の性だ。ましてや、美容院に通う人であれば尚更に。美意識はとても大事だ。
特に、「初めて訪れる美容院がどんな所か?」という心配は皆が抱くと思う。
進学や転勤転職など、特に新たに環境が変わる人にとっては死活問題だ。正直決して安くは無いし、しかもその成果を、以降何ヶ月も纏い続けるとなると…。当然、失敗なんてしたくない。
「事前の調査」という意味では、成程。確かにインスタを見ることもあるだろうね。
ただ…
「一回惚れた美容室」を、容易く捨てられる?
とも思う。
初めの一回はめちゃくちゃ調べるけれど…そうして一回通って、実力もわかって、そしてちゃんと満足したら?
そのインスタ、まだ見る?
もう付き合った相手から、「私を見て!こんなにキレイなの!私と付き合って!!」なんてインスタ広告、見る?
見ない。
もう惚れてるんだ。再度口説くな。
「セールやってるの!お得なの!こんなに良い化粧品あるの!もっと見て!!」
見ない。
切ったばかりだ。肝心の髪がまだ伸びてない。
「モデルさんに来てもらったよ!こんなにキレイになれるよ!是非来てね!!」
見ない。
というか私の完全上位互換を晒すんじゃない。周囲に比較されるだろうが。
もう、一度付き合って合意しているんだから、その時の実績が良ければそれが全てだ。その上で他店に流れるなら、察してくれ。安かったりお得だったからなんて理由では、どの道定着には至らない。1日デートの恋人には良かったけれど、そもそももっと遊びたい人だったのだ。叶うなら、咎めてくれるな。
「新規獲得」のインスタ広告は、リピーター増加とは相性最悪なのである。
というかそもそも、なんで美容室に行くんだっけ?
デートの直前だからだろうか?自分へのご褒美だからだろうか?或いは仕事の身嗜みに?それは確かに、様々な理由があるだろう。
少なくとも「キレイになりたい」は間違いない。
自己肯定感、承認欲求も大事だ。
結果、美容院に通うのも間違いない。
だが。
思い出せ。
今、お前が、必死になって頑張っている、
「インスタ」。
今そこに、
誰よりも本気で、
誰より夢中なのは。
本当は一体、誰だと思っている…!!
つまりだ。
美容院が「発信」してどうする!!!
逆だ!!
お客様が「インスタで発信したがっている」のだから、お店は「シェア」と「リツイート」で「受信」に徹するべきだろう!!
他ならぬお客様が様々なシチュエーションで「自撮り」を頑張ってくれているのに、何故それを拾わない!何も頼んでいないのに、わざわざ全自動で「美容院で切ってもらった髪」を、必ず写してくれているじゃないか!
CM女王がガチガチの契約で「スポンサー商品しか使わない縛り」を守っているのに、お前の何十何百という顧客が当然のようにお前の「作品」を24時間ベストな瞬間に試行錯誤して、しかも拡散してくれているんだぞ!!
しかも無料でだ!!
同じ事を大量のモデルさんに頼んだら、一体いくらかかると思っている!!
公式アカウントで、彼女らの発信を全リツイート、全シェアすれば、お前のタイムラインが「実績の美術館」で完成するだろうが!!
何より次美容院に行ったら「お客さん、この間SNSで見たんですけれど〜」で常連客は思う存分自慢話が出来るんだぞ!お前の店のファンがめちゃくちゃ喜ぶに決まってんだろうが!!
髪を切る最中の幸福、切った後の満足、日常でのインスタ映え!
全部一括で満たせるじゃないか!!
何「お店のインスタ」VS「顧客のインスタ」で戦ってんだ!バカなのか!!
いかん。めちゃくちゃ熱くなってしまった…。
落ち着こう。申し訳ない。
美容院が載せるべきは、「撮影スポット」。
そういう訳で、載せるならこっちだ。
「ココで自撮りすると映えますよ」の背景、自撮りの「額縁」を、沢山紹介してあげれば良い。そうするとお客さんは、「あ、髪切ったらあそこでパフェ食べよう。」「ついでにココで服を買おう。」「最後に夜景で自撮りしよ。」と思い描ける。お客様にその日の観光ツアーの設計を思い付いてもらうのが大事だ。
なんなら前の記事でも挙げたように、名撮影スポットのドリンクチケットを渡してしまえ。お店のファンのコミュニティづくりに役立つから、結構オススメだ。
まとめ。
美容院がインスタで攻めるなら、条件は3つ。
1、自撮りしやすいように、「オススメ撮影スポット」の紹介に徹する。
2、お客様の発信を「総受信」して、お客様のインスタ美術館に成る。
3、新規の方には、お客様の「インスタ発信」を以て実績とする。
要はお客様に対して、こういう理念を打ち出せば良い。
「当店は、お客様の美を輝かせます。切った瞬間は勿論の事。その後もSNSを通して、”お客様の輝いている姿“を心より喜ぶ者です。貴女の人生を彩る、”「美」のプラットフォーム”として存在する事を、此処に誓います。」
後はお客様の発信に
①#(自店の名前)を入れて貰い、
②髪型が映えていると判断したらリツイート/シェアを約束すれば完了。
これで幾分は常連客の満足度が向上する筈だ。
後はがんばれ〜。
おまけ。
下記の方のように、「ショートヘアしか扱わない」という拘りがあるとなお良し。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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