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【考察】■どうして『予算会議』が"お祭り騒ぎ"に化けたのか?【#テイラーバートン】

こんにちは。先日『制作会議のFacebookライブ』を視聴した中崎です。

さて、今回はサムネの通り『一視聴者として勉強になった事』をつらつら記述。

特に
①『全員が演劇経験者である』
②『やるべき事をやっている』
③『違和感を塵一つ残さない』

以上の3点に注目して考えをまとめてみます。

それではどうぞ。


▼ネタバレが嫌な方は、先にアーカイブ映像をご覧下さいませ!



■①『全員が演劇経験者見られるお仕事である』


正直なところ、この条件を満たすのが実は1番大変なのかもしれません。

というのも当然、『会議を見せる』という事はそのまま会議を『魅せる』事。

基本的には『予算表』や『座席表』『イメージ画像』が配信画面の大半を占めるにしても、とはいえ時には参加者の『ZOOM背景』『ライブ映えする服装』そして何より『いつでも笑顔』は絶対"見られる"訳で…

『外への配信』を加える以上は「内政も外交も出来るプレイヤー」としての力量が無いと"1人の視聴者初見の部外者"ではどうしても疎外感を感じやすい。

勿論、『発声』や『間の取り方』などの"音"も結構重要なスキルです。
但しこちらは元々『誰を相手にしても有効な技術』なので、その実力はとっくに"ある"前提で進めます。

これをもしも自分たちが真似するのなら…

『新人教育が抜群に上手い社員さん』に登壇してもらうか、それこそ『集客力もある役者さん』にメインの司会を任せる事でなんとかするか。

多分『演者さんにお金の勉強をして貰う』は"役作り"で成り立ちますが、『裏方さんに顔出しで表に出てもらう』は結構負担が大きいはずです。

(だって流石に"契約外"と嘆きたいですもん。)

マスクの恩恵を手放すなんて!

よってこの配信を成立させるなら、きっとなるべく『後は演者だけ』で回し切れる程に"徹底的な前準備"が欠かせない。

変な話ですが、『1番映える予算の大詰め』を適切に見極める実力が社内に必要なのかもしれません…!

※尚、予算の最終決定はあくまで後日『裏方のチェック込みで再調整して良い』と思います。

変なノリで突っ走ると確実に"終わる"ので!


■②『やるべき事をやっている』


というのも、配信で私が真っ先に気になったのは『んん?貴重なSS席が妙に安いまま?』という疑問点。

今回の公演は合計2日、合わせて3公演だけの超超希少な観劇の機会であるなら尚更に。

ならば当然、「もっともっと高くても、現地のお客さんは納得してくれるのでは?」と感じてました。

※今にして思うと、あれはおそらく"想定通り"の罠でした。この伏線は、後々ちゃんと回収されてます。

しかし、私の直感に反して真っ先に手を付けられたのは、まず『支出』。
というか『固定費』と『変動費』の明確な分割であり…


・「此処は、これ以上値段が掛からない。」
・「此処は、状況によってまだまだ上がる。」

そういったとても細やかな部分をとてもとても丁寧に突き詰めて、そして勿論「とはいえ結局予算は跳ね上がる!」という大前提で余裕を持っておおよその『生存ライン』を弾き出す。


結果アレコレ調整する事で『まず必要な予算』を確定です。


繰り返しますが、『幾らまでなら予算内で間に合うか』の相当前に、『"やる"なら幾ら予算が必要なのか』を確定させる会議が最優先。


他にも『コレは売れる』『コレはカバー出来る』『ココは絶対必要』を徹底的に見直す事で「お金の使い道」を誰にも納得がいくように説明し切るその様は…


まるでリアルタイムで組み上がってゆく『クラウドファンディングの"資金の用途"』に似てました。

此処がおそらく1番大事。

コレばかりは"楽観"はお口チャックです。

現状、表のTwitterでの評判は『お祭り騒ぎ』『ハイボール』『課金の連打』が割と目立っている筈だと思われます。

が、実際にはその前段階の『無駄遣いを極限まで消滅させる意思』が本気も本気の超・見事。

もはや文字通りに"見応え"を醸し出す程の『誠実さ』が何より最高でした。


※その後には楽しい『ソレを売るの!?』『そういやそうだ!』『無駄がないなー!』という魅力的なアイデアも沢山出ましたが、多分こちらも思想/設計である"生まれた産声エネルギーを一切ロスさせない"という常軌を逸した覚悟から生じたものです。


その培った勉強量も当然ながら、そも私たちには『何かを生み出す』以上に『誰をも死なせない』という思考回路と機能が何より圧倒的に活きてない。此処が今回、地味にブッ刺さった核心でした…!


■③『違和感を塵一つ残さない』


さて、ここで私が最初に抱いた疑問『客席の余りの安さ』にも触れられます。

『西野さんの稼働で売れるもの』『配信チケット次第でイケる事』『まさかのコストカットで〇〇をグッズに変えた事』などなど全てを踏まえ、そうしてようやく最後の最後に手を付けたのが大事な『お客さんのチケット価格』です。

本当に最後の最後まで手を出す事はなかったのです。

ファンが居るなら1番カンタンなのに!

ただ、これも今だから解るんですが…

おそらく西野さんがあの配信で伝えたかったメッセージは『徹底的にお客さんの負担を削り切る』という強さと配慮。

何せあれだけ必要予算がマシマシ上で、しかも山ほどの奇策/新策を持ち出した上で尚『結局必要予算の見込みが立っていない』という状況なのに彼らが客席のチケット代を上げたのは精々"誤差レベル"数百円

しかもこれ、『一部の客席』かつ『現地鑑賞分』のみの極少量です。

雀の涙。


そして、何より。

1番、"販売数"稼げるはずの、頼みの『オンライン配信チケット』は…

まさかのお値段、そのままの『据え置き』でした…!?


▼一枚『3500円』で、既に販売中です…!
(もう値上げが許されない!)



…コレには流石に絶句です。


言ってしまえば『このままだと増税で会社本体がツブれるけど、君たち社員のお給料は(ボーナス込み)で満額支給カットなし!しかもお客さんの金銭負担は限界まで後回し、そして最後はボク社長がなんとかするよ!』というクソ度胸狂気沙汰


コレには強烈、我ら一般人、政治的に彼の"信者"ファン"となるのも無理はない。

或いはパンです。もはや圧倒的なパン食べ物がライブ会場で配布中。

即ち熱狂。コレは古代ローマの民もびっくり驚く程の熱狂が発生中。


つまるところ、彼はこの2時間配信経過を以て徹底的に『弱い者の負担を下げる』という理念を一貫してメッセージとして遂行し…


そしてそのメッセージを受け取った、そして『幾分は余裕がある富裕層』がその後『勝てる!』と確信し何より"支援の動機勝たせる理由"には十分過ぎる!!』と己自身を納得させた。

結果拓かれる宴はお祭り/サーカスです。


ビールで乾杯、ならぬ『ハイボールによる祝杯』が祭りの動機。


結果生まれた熱量、それは如何にも"無駄"と誤解されそうな『課金』として一切無駄なく舞台『テイラー・バートン』に全てが注がれました。

会議内で幾ら収益が増えたかは、是非アーカイブ配信でご確認ください。

0.5ハイボール(500円)で視聴可能です。


今思えば、おそらくこの『順番』こそが何より正解だった。 

無駄を省く。
出来ることをする。
そして最後に、全ての違和感を雪ぎ切る。


きっと誰にも気づかれないレベルで、そして裏ではこれ以上に綿密な無数の配慮と設計が山程あった筈。


しかし私では、その全貌を全く掴みきれていない。


コレ以外の解答が、もしかしたら誰かに見つからずに眠っているはずで…!


もし良ければ皆さん、再度アーカイブを視聴して『西野が一体どれだけ緻密に伏線を仕込んでいたか』を解き明かしてくれたら幸いです。

『細かい配慮』が細かすぎて掴めない!


▼絶対どっかでタネが敷かれてた!



■まとめ。


『無駄を一切省くと、"無駄"な筈の祝杯が溢れる"祭り"が出来る。』

おそらくこれが私なりの『会議が祭りに化けた理由』でないかと思われます。

もし良ければ、また何処かで皆さんのご意見をお聞かせ頂ければコレ幸い。

ではまた。

▼次回のクリエィティブ会議はこちらです!




■メンバーシップ特典。


▶︎中崎、なんか妙に『コメント』を書き込んでたような?

あ、コレは単純に「楽しかった」が理由の9割です。

マジで。

ただ一応、強いて追加の理由を上げるなら…
あの配信が『一回500円の理由』から逆算すると

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▼『お喋り』はstand.fmで配信中!(朝10:30に毎日更新) https://stand.fm/channels/5eed41ab9c38bc03262bcf1b 実は割と、爽やかな声をしてる(らしい)。 ギャップが気になる方は、是非どうぞ!