メガトン級ムサシ第15話『生きろ』感想と考察


感想と考察

 ソロンを舞台としたアーシェム、一方大和はエディシアでの攻防戦とそこに現れる久世という回でした。
 大和は追尾する新兵器に対抗して『リモートメガトンパンチ』というのを発明。自機と相手を無線機で繋げる事によってレーザーで追尾するというものです。

 女王クロウゼートが逃げた後、敢えて泳がせるのを選んだグリファース。クロウゼートの『イルム』というものを使えばアーシェムを検知出来るそうです。これは、アンバサダー会合で言っていた『シドル特有の電波』の事でしょうか。詳細が気になります。

 アーシェムが出会ったリウ・タネンという少年。彼は病に苦しむ祖母と暮らしていましたが、祖母が亡くなってしまいました。それでも生きようとするリウに、『生きろ』というタイトルのメッセージが響きますね。
 
 輝と南の娘はとりあえず培養カプセルに入ってたので一安心でしたね。ところが、輝はその子は生きてはいけないとレイダーに言います。高校生にして親のエゴのような感情があるので心配ですが、タイトルはこの子も『生きろ』というふうにも捉えられます。娘は無事に成長するのか見守りたいですね。

 萌々香とヴィクトは実の親子というのが確定しましたね。記憶を完全に取り戻した萌々香シェルター外の人類も助けようと決意しましたね。萌々香とヴィクトは再会するのか、その時が楽しみです。

 そして、大和のムサシをハッキングし敵を一掃してしまう久世。彼はシェルター外の人間のようですが、安全なシェルターに入りたいと不法侵入してきたそうです。
 それと交換条件に自分をパイロットとして使えという久世は、既にトップクラスの戦闘力を持っていました。彼は大和に軍に入っていたのではないかと予想されてましたが、本当に何者でしょうか。次回で、新機体『ファイアローダー』を操作していたので、無事にパイロットに選ばれたみたいですね。

空想科学ラボラトリーの考察

(既出ですが)ドーナッツ地球をガチ考察しているので必見です!

アダムとイブの目的とは?

前回14話で『派生種は根絶やしにする』と宣言していたアダム。それから、『母なる星(恐らく地球の事)を穢しはしない』とも言ってましたね。これだけを聞くとアダムとイブは地球人側からしてみれば味方に思うかもしれません。
 しかし、よく考えてみてください。アダムとイブがシドルを滅ぼそうとしなければ、今頃地球も侵略はされていなかったはずです。二つの種族にとっての第三者であるアダムとイブがけしかけた事によって、シドルと地球の滅亡という悲劇が起きています。そう考えると、この『メガトン級ムサシ』のラスボスはひよっとしてアダムとイブの二人ではないか、と想像出来てしまいます。


過去のシドルの話

 ここからは個人的に気になる話。それは、シドルが平和だった頃の話です。サーザントの回想では、豊かだった頃のシドルが垣間見えますが、地球とよく似た環境に見えます。とても、わざわざ地球を改造してまで得たいもののようには思えないのですが…、シドルとって有害なものとはなんでしょうか。

 例えば、酸素という物質はかつて生物には有害でした。ところが、酸素をエネルギーとする細胞、ミトコンドリアを細胞に取り込んだ結果、生物は地上に出る事か出来たのです。


 そんな生物ですが、今でも酸素を有害とする、もしくは酸素を使わなくても生きていける生物が存在します。それは、嫌気性菌と呼ばれる菌類です。彼らは呼吸とは異なる方法(嫌気呼吸や発酵)という方法でエネルギーを生み出しています。

 アーシェムは大和を人工呼吸で助ける時に『地球人の呼吸に必要な酸素を送り込む』と言いました。それを逆に考えると、シドルは呼吸の時に酸素を必要としない、もしくは呼吸以外の方法でエネルギーを生み出しているというわけでしょうか。実際に嫌気呼吸という呼吸方法があるので、ひょっとしたらシドルの民は地球には存在しない『嫌気呼吸をする人間』である可能性があります。

 ただ、記事内にもありますが、嫌気呼吸や発酵のデメリットは、好気呼吸に比べてエネルギーの生産効率が非常に悪い事です。細菌ほどの大きさの生物を動かせるほどのエネルギーしか生み出せないそうです。

何故シドルは太陽系内で地球を標的にしたか

 これはシーズン2で明かされるというのか確定されている件です。現在、シドルは地球を侵略しています。ところが、シドルが生きる環境は地球とかけ離れている為、環境改善をしています。しかし、シドルの化学力を使えばわざわざ地球を侵略せずとも、無人の金星や火星を環境改善すれば良かったのでは…、と私は考えてしまいました。しかし、現実世界はそれではいかない理由があります。

 ハビタブルゾーンという言葉があります。それは、生物が生息するであろう天文学上の領域で、実際に地球以外にも確認されているそうです。生命の誕生には液体の水、適切なエネルギーと大気が必要だそうで、シドルの民も例外ではないかもしれません。

 今回はここまで、次回は『大義』。久世の本格的な出撃と新たな騒動。気になりますね。


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