メガトン級ムサシ第4話『猫作戦』感想と考察



概要


 転校生雨宮零士は心を閉ざし人々から怖がられていた。だが、猫には心を開いていた。

 それを利用したのは零士の父親代わりの存在の博士。彼は猫を利用してローグの新機体アーサーに乗せようとする。だが、零士はそれを拒絶する。

 その頃、明日菜に憑依したアーシェムは大和を殺そうとするが、相変わらず失敗する。その時、アーシェムは母親であるクイーン、クロウゼート・ライアと対立したのを思い出していた。アーシェムは地球人との共存を望むが、異種族と関わるのは争いの火種とクイーンは言い、それを拒否する。

 零士は戦いを拒否し、アーサーに乗っても身動きが取れずにいたが、一緒に乗っていた猫が死んでしまう。大切なものが目の前で消えてしまった。その悲しみが怒りとなり、そして宇宙人への憎しみのトリガーになった。そして、今まで封じていた超能力を発動させる。

 サイコライズ、現地点で零士だけが行使出来る超能力。戦地で博士により蘇生され、それから実験と称して研究室で育てられていた。その頃から記憶と感情を失っていたが、超能力、最早奇跡と呼べる力を発動する力を持っていた。その力で一人でメガトン級機体を操作する零士、そしてドラクターを一掃する。

 そして、異星人対策本部(南達が所属する組織)だけでなく医療部(先程の博士がいた組織)もドラクターの戦いに参加する事になる。二つの組織は対立しているが、利害一致で協力し合うようになった。

 担任、美術教師の正体は暗殺者だった。そのものはアーシェムを殺そうとするが、サーザントがそれを止める。そして、担任に憑依したサーザントは、アーシェムと共に大和のクラスに乗り込むのだった。

 考察編

 さて、第4話も脚本が日野さんでした。4話連続は珍しいですね。ここまで来たら全話日野さんになってもおかしくはないですが、個人的には他の脚本陣も気になるところです。

 輝の家庭は偽りなんですね。そして暗躍するアーシェム(相変わらずのポンコツっぷり)、そして大和との仲は如何に?今まで腰巾着だったサーザントは更にもっと姫様の元へ。敵キャラですがこの二人のボケとツッコミ(いや、ダブルボケ?)のような関係好きです。

 そして零士君はレベルファイブ作品の中でもトップクラスに入るくらい過酷な背景を持つキャラではないでしょうか。戦地で倒れ記憶を失い、その代償に超能力を得て、挙句の果てにはその力を育ての親に利用されるという。せめて猫達が彼の心を救ってくれたらいいのですが。

雨宮零士について

 実は零士は元々パイロット版ではドラクターの刺客という設定でした。ところが、その役割は新しく追加されたアーシェムに変わり、零士自体は最初から味方という設定に変更されています。パイロット版は公式では既に削除されていますが、非公式で上がってます。パイロット版の動画と本編第1話、第2話を比べてみてください。



滅亡世界のバラッド


 さて、続いてはED曲『滅亡世界のバラッド』の考察です。社長によると、この歌詞は今後の物語の展開を暗喩しているのだそうです。何故社長がと思いますが、作詞は日野晃博さん、つまりは社長ですね。作っている本人が言っているなら間違いないです。

 2番の歌詞というのが分かりませんでしたが、実は第1話にフルバージョンが放送されていたそうです。それを竹夜の雨路さん(TwitteID@ moonlight-tear)さんに許可を取って引用させていただきます。こちらは非公式です。公式にはまだ歌詞情報はないので、また出たらそちらも参照します。

(社長のツイートと元のツイートを記載しておきます。)


では、ここから歌詞いきます。

『滅亡世界のバラッド』歌詞

陰る日に途切れた言葉
絶望のなかに揺らめくともしび守りたいんだ
荒野を彷徨い砂にまみれた
どうしてなんだろう見慣れた笑顔が
思い出せない
もしも時間を巻きもどせるならば
小さく儚いその手をつかんで
もう二度と独りにさせないと誓うよ
この胸を引き裂いた悲劇のループさ
滅亡世界に降り立った
最後の天使を追いかけて
激しく沸き立つ衝動に
抗いもがいて落ちてゆく
壊れた世界のバラッド

木漏れ日と暖かな風
眠りにおちるとあの日のあなたに
いつでも会える
別れがくること分かってたけど
それでもふたりで歩いてゆけると
信じたかった
おとぎ話のプリンセス演じてた
鐘の音は響き魔法は消えてく
少しだけこの刻が止まれば良いのに
思い出せる横顔に何度も恋した
滅亡世界の片隅で
誰かの帰りを待っている
もしこの願いが届くなら
命つきるまで叫ぶだろう
壊れた世界のバラッド

いかがでしたか?こちらを踏まえて第1話を振り返ってもいいかもしれません。

 ではここから考察編いきます。まず、この歌では誰の、何のことを歌っているのでしょうか。あくまで予想ですが、EDで登場しているアーシェムについてだと思います。アーシェムはドラクターの姫君です。OP映像とED映像、そしてゲーム版PVでもアーシェムは大和と共にクローズアップされています。


 そして、2番の歌詞には『御伽噺のプリンセス』という言葉があります。恐らくアーシェムは暗殺がきっかけで大和に恋をするのでしょう。そしてそれのために祖国を裏切るか、それとも祖国の為に大和と対立するのか、どちらにしてもオイシイ展開ですね。『暗殺から始まるラブコメ』ってラノベとかでありそうですが。

 そして、『滅亡世界に降り立った天使』はメガトン級ムサシの事を言っているのではないでしょうか。人類はメガトン級ムサシに期待をしています。機体に期待、ダジャレじゃないです。そんなメガトン級ムサシを天使だと思っているのかも知れませんね。

 あともうひとつ個人的な予想では司令官の南さんについての歌という説も考えました。前回、南さんは適応薬を打っていることから異星人という説を上げました。南さんは何らかの理由でドラクターを裏切っている可能性があります。それを歌っている可能性もあるという事です。


 今回もぷちっと級ムサシは更新されています。


  それでは来週もお楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?