さいきんのこと

やはり毎度おなじみの挨拶ですが、この文章等は知人友人の日記を読むことを趣味にしている誰かに向けたり、特に向けていなかったりして書かれています。
生きているということは非常に暇で、忙しいと思わされることというのはすべて壮大な暇つぶしの一環であるということは薄々勘づいている人も多いのではないでしょうか。というのも、人生で何を求めているのか問われたところであなたはそろそろ死になさいという順番が回ってくるまでの待合所のようなところをウロウロしているだけだからです。まあもしかしたらもっとこんな人生を歩みたいとか、欲しい物があると思い込んでいる人も多いかもしれませんが、ほんの数十年生きてみただけでも薄々わかってきたこととして、人が手に入れたいと意図して手に入れられるモノとか状況の中に、その人自身を本当に満足させられる事柄なんてほとんど含まれていないからです。
自分がなにかしたいと思っても、自分を真実に満足させられることはほとんど無いというのは皮肉なことですが、少しの例外もあるかなとは思います。まず一つは人との交流（及びそれが長じた自己肯定）みたいなフワッとしたものを抜きにした趣味。とりわけ、体を動かすこと。好きな競技があって怪我せず続けられることはとてつもない財産だと思います。競技によるけど、特に上達を目指したものでなくても練習を続けるための習慣を持つこと自体が生きている日々に良い方向に影響することは多いと、人のことを見ていても思う。
また、何かを作るために自分の手を動かすことも、自分を満足させることにわりと近づける何かの一つに違いないかなと思う。こういった訳のわからない文章を書くことも含めて。ただ、文章を書くみたいな物理的な動作の少ないものよりも、実際に道具を駆使して対象物と格闘するみたいなことを繰り返すと、自分が生きている世界の物理法則について文字としての知識を抜きに色々と知れる事が多くてそれも楽しい。水分と炭素みたいなものの集合にすぎない自分の身体を使って、全然構成要素の異なるモノにアプローチして形を変えたりすると、ホモ・サピエンス感を味わえて楽しい。

まあ実際には忙しいと感じることが多くて、自分のすべき仕事が定時までに終わっていることはほぼ無いけど、そんなふうににして盛大な暇つぶしをしている最中なんだという感覚もある。

アフターエフェクトの練習で訳のわからないビデオ作ったりしたのでよかったらみてください。目指したのは「いまっぽいやつ」。

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