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結婚。可能性の死とときめき、その他。


私がこよなく愛するドラマ、「愛の不時着」でも似たようなことを言っていた気がするが、
ときめきとは予測不可能性である。

冷え性にとっては寒さがより辛く感じられるように
ときめきが心に与えるインパクトによって、結婚の意味は大きく異なるようだ。

結婚とは、人生の多くの可能性のうち、1つのルートを選ぶことであり、そこからどんなに様々な選択肢が待ち受けているにしろ、必ず、諦めたルートへの未練がつきまとう。

未来の自分の可能性こそがときめきであり、どうなるかわからない人生があってこそ、今日のどんな不満も不安も耐えられてきたのだ。

妻として、母としての自分を想像しては、明らかな平和に、預金残高に、ついてきた贅肉に、ため息も出てしまう。

そのやり場のない気持ちを配偶者にぶつけては、そっと見守ってくれる心の広さに感謝し、自分の幼さを恥じるのであった…

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