【声優】世の中にウケる声優の特徴とは?
アニメが世界に広まるにつれて、声優を志望する方も増え始め、ラブライブ、アイドルバンドリガールズの登場により、声優の地位も上がってきました。
さらに、それとは逆にネット上での声優の外注が増え、プロでなくても声優としての仕事が獲得しやすくなってきています。
その為、入口のハードルが下がった分、参入者が増えプロとして人気を博すのはより厳しくなってきました。
今回は、声優志望や声優の皆様に、少しでも役に立てるよう、私が実際に声優さんと一緒に仕事をしていて、クライアントや視聴者に受ける声優の特徴についてお話し致します。
相手の立場に立って演技している
まず、一番重要なのが相手の立場に立って演技をするという事です。
これはどういう事かというと、客観的に見て『どうやったらウケるのか』『どうやってしまうとウケないのか』について考えて演技をするという事です。
これをする事によって、主観的になっていた演技をより客観的なモノに近づける事ができます。
良くあるのがキャラクター設定と違ったイメージを連想させる声です。
例えば、妹系で天然、気弱な性格なのに、声は体育会系の女の子などというケース。
自分がたとえ体育会系の女の子の声が得意だとしても、声を変えて演技をした方が良いと思います。
クライアントや視聴者は人間です。
人間は自分イメージとのズレが生じた時に、不快感や違和感を覚えるものです。
しかし、意識し始めた頃は、キャラクター設定のイメージ通りの声というモノは難しいですが、色々なキャラクターの声を経験して、感覚やコツを掴んでいきましょう。
自分の声にブレがない
クライアントや視聴者にウケる声優は、自分が持っている声のスタンスを変えません。
でもさっき、相手の立場になるように声を変えた方が良いと言ったじゃない。
そうツッコミを入れたい方もいると思います。
私がここで言うブレないというのは、自分が持っている声の特徴を使い続けるという事です。
つまり、複数の声をストックしておいて、それをずっと使い続けるという事です。
あの七色の声をもつ山寺宏一さんが良い例で、自分が使える声の種類が多く、さらにその一つ一つがブレていません。
山寺宏一さんのような偉大な声優を目指すには、ブレてない声をどれだけストックできるかが大切な気がします。
オリジナリティとニーズのバランス
これまで、相手の立場に立った客観性の高い演技、そしてブレてない声を複数ストックするのが大切だという事を話していました。
声優という仕事では、『この人にしかできない』と思わせるオリジナリティが必要となってきます。
オリジナリティがない=他の人にもできるという話ですので、安定した仕事は増えにくいでしょう。
しかし、オリジナリティばかりを出してしまい、キャラクター設定や視聴者のニーズを満たしてない声であれば、市場価値はかなり低いモノとなってしまうでしょう。
売れている声優というのは、オリジナリティとニーズのバランスが取れた方が多いと思います。
オリジナリティ生かしつつも、視聴者のニーズを満たす、そんな声優が長い間活躍できる声優なのです。
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