問題を共有するようになったよね。(2)
毎秒毎秒、陸でも海でも新しい人に出会っては別れを告げて、
果てしない孤独を抱えながら、
繋がりが途絶えた世界の中を必死で行き来しながら生きること。
まるでNetflixで異なる喜怒哀楽の動画をいくつも観るように、
日々、異国で多くの文化に触れすぎて、笑えないほどに
現実がとてもフワフワしていること。
それは、僕が歳をとったからなのかもしれないが、
変化があまりにも一人の人間が受容できる量を超えていって、
今年初めて、「助けてほしい」と家族と仲良しにヘルプを求めた。
問題を共有しただけで、ビックリするくらいに楽になった僕がいて、
周りの人が「うんうん」と話を聞いてくれたことが凄く嬉しかった。
僕が地球上のどこにいるかがわからなくて、
床と天井がグルグル回り出して倒れたという話をしたら、
仲良しは「腸に菌が周って死ぬ思いをして、
健康に気にするようになった」と言ってきた。
旅中にやりがいを感じるとともに、
ものすごい孤独を感じるという話をしたら、
別の仲良しは、「あなたが海で働いているからではなくて、
我を忘れるまで休みがないままに働いている陸の私たちも同じよ」と言ってきた。
お互い、色々な思いをして生きているんだって凄く勉強になった。
話して解放されたことで、そこで初めて出会う自分もあった。
強くあることは大切だけど、それが義務であってはいけないんだね。
…
問題を共有するようになったよね。(3)へ続く。
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