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アラビア語で「神」を使った表現7選(絶対覚えておくべきフレーズ)

※サムネイルは、カイロタワーに上ったときに撮影した晴天の景色

20言語学んでいて思う事。それはアラビア語にだけ、他の言語には訳せない言い方が基本的によく使うフレーズの中にいくつかある。

それはそう。キリスト教色が非常に強いヨーロッパの言語ではなく、アラビア語というのはイスラム教の言語なのだから他の言語と似ているわけがない。とは言いたいのだけど、英語にも、「God」が出てくるフレーズはいくつもある。

Oh my God! なんかもその一例。キリスト教における神を信じていない日本人でさえ、オーマイガー!くらいは知っているわけだ。

とはいってもアラビア語を勉強していて思うのは、やはりアラビア語には「神」「彼=神の事」を使った表現が多いし、面白いことにこういう「アッラー=イスラム教徒から見た神」の単語が入っているフレーズを、アラビア語圏に住んでいるキリスト教徒も使うのか?という疑問を調べてみると、普通に使っているらしいのだ。

https://www.italki.com/post/question-341403

それもまた興味深いと思いつつ、この記事ではよく使う「神」を使った表現をここに纏めておきたいと思う。

※カタカナは参考程度に


①【الحمد لله】=アルハムド リ⌒ッラ

「アッラーの称賛」のような意味。つまり、おかげさまで。という意味になる。どういうシチュエーションで使うかというと、

الحمد لله فهو حي وحالته مستقرة حالياً

Thankfully, he is alive and currently in stable condition.

ありがたいことに(おかげさまで)、彼は生きていて、現在安定した状態にあります。

とは言っても日本語で「おかげさまで」というふうに覚えてしまうと、あまりよくない。むしろ英語の「Thankfully」で覚えてしまう。

すると、この「アッラーの称賛」は「有難い」という意味なので、「ありがとう」みたいな意味でも使えるからである…。



②【إن شاء الله】=イン シャーア⌒ッラ 

神が望むなら。という直訳。けれども、日本語に置き換えて言うのなら、「~だといいなぁ」という感じに近いと思って覚えるのがいいと思っている。

普段日本人は、神が望むなら。なんて使わないので、「~だといいなぁ」で覚えてしまうのがコツ。

英語だと、Hopefully や、I hope の感覚。

إن شاء الله يمتلأ كل الصيف بالضحك

I hope the whole summer is filled with laughter.

夏の間ずっと笑いで満ちていられるといいなぁ。

https://en.wikipedia.org/wiki/Inshallah


③【ما شاء الله】=マー シャーア⌒ッラ

神が望んでおられること。という直訳で、もっと言うと、「神が望んでおられることが起こった」という驚きの感じ。

例えば、日本人がアラビア語を流暢に話し出したら、アラビア語圏の人たちは嬉しい気持ちが入ったその驚きで、

マー シャーア⌒ッラ!

という事はよくある。

ما شاء الله، إنها في حالة جيدة جداً

Mashallah. Mashallah, very good.

マシャラ。 マシャラ、とても良い!

この驚きは、感謝、喜び、称賛などを表すときに突発的に出てくる言葉

https://en.wikipedia.org/wiki/Mashallah


④【فِي حِفْظِ اللهِ】=フィー ヒフズィ⌒ッラー

سَوْفَ اُخْرُجْ بِنَفْسِي, فِي حِفْظِ اللَّهِ

I'll go by myself! Good day!

一人で行きます! 神のご加護を!(気を付けてね)

お別れの際に英語でもTake care というように(日本語でも、気を付けてね!と言ってる)アラビア語では、別れ際の時に、 神のご加護を!という表現をすることがある。


⑤【بسم الله】=ビスミラ

神の名において。という表現。この意味を知る前から私は、ビスミラ ビスミラっていう歌を意味を知らずに歌っていたこともあるので、頭に定着している。(笑)まずは以下の例文で、「いただきます」の直訳ではないのだけど、神の名において、これから食べますという気持ちで覚えればいいかもしれない。

عندما تبدأ في الأكل "تقول"بسم الله

When you start to eat, you say Bismillah.

あなたは食べ始めるとき、あなたは「神の名において」と言う。

この「ビスミラ」というのは、食べる時だけでなく、何か活動を始める時に使う。例えば、

両替するとき/何かを読むとき/冒険する前/新プロジェクトを開始する前/テスト勉強を開始する前/タクシードライバーがお客さんを乗せて出発するとき。など、何かを始める前に使う。

コーランの最初に書かれている言葉でもあるので、話しては特に考えずに突発的に頭の中で出てくるものだと考えるのが自然。

https://robertandjulie.wordpress.com/2016/02/07/our-top-five-most-used-arabic-god-phrases/


⑥【جزاك الله خيرا】ジャザーカ⌒ッラーフ ハイラン

アラビア語の「ありがとう」というのは、「シュクラン」だけれども、イスラム教徒の間では、「ジャザーカ⌒ッラーフ ハイラン」という言葉が使われることもかなりある。「ハイラン」は省略可能。

意味を直訳すると、「神があなたに善を報いてくださいますように。」という感じになり、ジャザーカというのは、あなたに報酬を与える(善を報いる)という意味。

つまり、相手に感謝するときに、相手に対して、「神があなたに善を報いてくださいますように。」と言うことで、シュクランよりも更にあなたに感謝しています。という意味になるということ。

https://en.wikipedia.org/wiki/Jazakallah

これと同じロジックで、シュクランより強い「ありがとう」に、「بارك الله فيك」がある。

神のお恵みがありますように

というような意味。

http://inkstainedworld.blogspot.com/2016/12/common-religious-arabic-phrases-used-culturally.html


⑦【أعْطَاكَ】=アアターカ

直訳が、He gave you なので「God」に相当する単語が入っていなくても、「神」の意味を表している。

神があなたに力を与えますように。というような解釈だと分かり易い。

例文はまだ探していない。


最後に

これら他の言語にないようなフレーズはアラビア語を理解する上で重要であり、日本人が「いただきます=自然の恵みを頂く」というように、その国の文化や宗教感に強く関係してくるので、上記のうち3フレーズくらいは使えるようにすることをお勧めする(*´ω`*)


以下のURLも参考に

http://inkstainedworld.blogspot.com/2016/12/common-religious-arabic-phrases-used-culturally.html

https://wahiduddin.net/words/arabic.htm

http://arabic.speak7.com/islamic_expressions.htm

https://arabiconline.eu/resources/useful-phrases-arabic/

https://en.wikipedia.org/wiki/Barakallah

これらはアラビア語圏に留学したときに一気にまとめて追加していきたいと思う(*´ω`*)





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