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「神の子」を観てきました!

作・演出:赤堀雅秋
出演:大森南朋、長澤まさみ、でんでん、斎藤真理子、田中哲司 ほか
劇場:本多劇場
観劇日:2019年12月23日 14:00~

ここ数年、気に入っている赤堀雅秋さんの新作。今回は、キリスト教系の新宗教(だと思う)を信仰する家庭で育った2人の女性と、ちょっとした縁で彼女たちの勧誘の対象となる男たちの物語。彼女たちは不自由ゆえに、社会に適合して生きていくのが難しい。男たちは逆に自由なんだけど、不器用にしか生きられない。赤堀作品らしく、奇妙な人間関係に、笑ったり、ほろりとさせられたり、心がキリキリとしたり……。昭和と平成の流行歌も効果的に使われて、50代の僕にとっては、入り込みやすい作品でした。

個性的な出演者たちもみなさん好演。大森南朋さん、田中哲司さんは、期待していた通り。彼らが演じるキャラクターで、思わず共感してしまうんですよね。長澤まさみさんは、舞台で観るのは初めてでした。ドラマや映画では何度も観ていますが、作品ごとに印象が微妙に違うんです。いい意味で、器用な女優さんだと思いました。

すごくわかりやすいし、伝わるし、心に響く台詞もあったのに……。いまひとつ物足りなく感じるのは、なぜだろう。僕の赤堀作品に対する期待度が高過ぎたのかもしれません。

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