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南河内万歳一座「使用人」を観てきました!

作・演出:内藤裕敬

出演:浅野彰一、阪上洋光、石井郁子、荒谷清水、鴨鈴女 ほか

劇場:ザ・スズナリ

観劇日:7月25日 ソワレ


私の出身地、大阪を拠点とする著名な劇団でもあり、

一度は観たいと思いつつ、長く見逃していました。

今回が初観劇でした。


人気劇団と認識しているので、前売券を買ってないと入れないかなぁ~と思いきや、

当日券で入場でき、しかも前のほうの座席で観ることができました。


幕開きは、裸の男たちが集うサウナから。

水風呂談義が展開され、

そこに船で遭難したと思しき女性たちが登場し、

どうやら、彼女たちは役者のようで、

はっきりとした筋が見えないままに、

舞台は鉄道の中へ、そして青函連絡船へ…。

その過程で、人間模様が絡み合い、

最終的には、なるほど!そうだったのか!というところに着地します。


役者のみなさんは、すごい熱演でした。

くどいなぁ~! 暑苦しいなぁ~!と思うほどの役者さんもいらっしゃいました。

でも、みなさん巧いんですよ。


演出も、熱いというか、過剰というか、

個人的には、さほど好きではない手法の演出だったかも。

それでも、ぐいぐいと物語に引き込まれ、目が離せなくなりました。

泣いたり、笑ったり、驚いたりという芝居ではないが、

コミカルな中にも、心を揺さぶるものがある、満足度の高い作品でした。


もう設立30周年だそうです。

30年も続けられるって、すごいことですよね。

でも、なぜに今も小劇場で? 大劇場で公演するほどの動員数はないのか?

などと、要らぬことも考えてしまいました。

ただ、大劇場よりは、小劇場あるいはテントが似合うような印象も受けました。

いい意味での泥臭さがある大衆演劇のような…。それが狙いなのかもしれません。

主要や役どころのほとんどが客演だったことも気になりました。

劇団員のみなさんも、魅力的かつ演技派なんですけどね…。

劇団に対して、いろいろな謎を抱いてしまったので、

次回作も観てみたいと思っています。

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