月刊「根本宗子」 「今、出来る、精一杯。」を観てきました!
作・演出:根本宗子
音楽:清 竜人
出演:坂井真紀、池津祥子、川面千晶、小日向星一、伊藤万理華 ほか
劇場:新国立劇場 中劇場
観劇日:2019年12月14日 19:00〜
根本宗子さんの作品を劇場で観るのは2回目。登場人物が多く、舞台も大掛かりで、休憩を挟んで2時間45分の大作でした。
わかりやすい台詞が多く、飽きずに観られたのですが、いまひとつ引き込まれない作品でした。おそらくは脚本の問題ではないかと。台詞が長くで、何もかもが説明されてしまうため、観客が自由に感じ取れる余裕がないんですよね。居酒屋で、饒舌な根本さんの話を延々と聞かされているような……。
女優陣が魅力的で、印象に残る台詞も多かっただけに、もう少し脚本を精査できなかったものかと。演劇って、役者と観客が同じ空間にいるわけだし、双方の呼吸が混ざり合うような余白が必要だと思うんですよ。音楽劇ということでしたが、音楽に必然性があったのかどうかも疑問。多くの人が共感できそうだし、笑える場面もたくさんあるし、もっともっと素敵な作品になりそうなんだけどなぁ。
僕は、3年前に観た「夢と希望の先」のほうが、何倍も好きでした。ああいう、ストレートで、ファンタジーで、でも心にチクチクと刺さるような作品を書いてほしいですよね。今の彼女には背伸びをせずとも、もっと面白い作品が書けると思うんですよ。
以上、きわめて個人的な感想です。
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