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【記録】名前も知らないおじさん

私が小学校5年生の頃、よくあるいじめを受けていました。女の子あるあるかな?定期的に存在を無視される事があった。

その頃両親は共働きで、家に帰っても私1人。寂しかったことを覚えている。

泥まみれの靴

ある日の下校時間、下駄箱に行くと私の靴がなかった。

その日は、両親に買ってもらった新しい靴で登校。

靴下のまま靴を探し、学校の玄関先にある花壇のところに靴があった。

泥だらけ。

どうしてこんなことができるの?

涙を流しながら玄関先の洗い場で泥を洗い落とす。

私の横を何人もの同級生が通るけど、だれも声をかけてくれない。

ちょうど、無視されている期間だったから。

泣いた。声を出さずに泣いた。

「おはよう」

私の暮らしている地域はすごく田舎で、家から学校までバスで通っていた。

その日、靴を泥まみれにされたこと、両親に申し訳ないこと。周りの子が笑って過ごしているのに、どうして自分だけ、という感情が溢れ出して泣きながらバス停まで歩いた。

どうして人を傷つけたり悲しませるの?

どうしてそれで笑っていられるの?

「おはよう」

目の前に同じ人間がいるのにその言葉すら掛け合えないの?

停留所と名も知らないおじさん

停留所にはプラスチックでつくられた緑色の汚れたベンチが一つ。

そこには1人、見た目はお寺のお坊さんのような名前の知らないおじさんが座っていました。

「おや、泣いているのかい?」

「まぁ、こっちに座りなさい。」

低くて少しかすれた声。

でも少し暖かい声。

これが”名も知らないおじさん”との出会い。

「ところでお嬢ちゃん、300円払えるかい?」

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これから少しずつ私の過去について記録していこうと思います。

読んでもらいたいわけでも共感してもらいたいわけでもありません。

ただ、私の過去の記録です。

私のnote、すこーし暗い感じに見えますけど、

私自身普通に笑う人間です

お笑いも好きですし、怠ける時もあるし、

仕事で失敗もするし、もちろん怒ることも。

みんなとおんなじ人間。


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