お彼岸のお墓参り。おばちゃんおじちゃんたちが集まる。お茶を飲みながら昔話に花が咲く。私はそれを聴くのが好きだ。若い頃の話。その時代の事。今だから笑えること。どれもこれもみな輝いていて愛おしい。精一杯生きていたから。

ことばはこころ。枝先の葉や花は移り変わってゆくけれど、その幹は空へ向かい、その根は大地に深く伸びてゆく。水が巡り風が吹く。陰と光の中で様々ないのちが共に生き始める。移ろいと安らぎのことばの世界。その記録。