おだやかさが、空間を作る。広がった空間には、どこからか潤いが流れ込んでくる。ゆったりとしたリズム。静かな寝息のように、私は微かな収縮を繰り返す。

ことばはこころ。枝先の葉や花は移り変わってゆくけれど、その幹は空へ向かい、その根は大地に深く伸びてゆく。水が巡り風が吹く。陰と光の中で様々ないのちが共に生き始める。移ろいと安らぎのことばの世界。その記録。