tiny song 綿毛の唄
雨上がりの野原
春風が吹く
鳥は歌い
若葉は揺れる
湿った土からは
小さないのち
それぞれに
芽吹き始める
大気は喜びに満ち溢れ
空は優しく晴れ渡る
今度風が吹いたなら
私もここから飛び立とう
今度風が吹いたなら
両手広げて飛び立とう
新しい世界へ飛び立とう
ことばはこころ。枝先の葉や花は移り変わってゆくけれど、その幹は空へ向かい、その根は大地に深く伸びてゆく。水が巡り風が吹く。陰と光の中で様々ないのちが共に生き始める。移ろいと安らぎのことばの世界。その記録。