一日中外にいても良いと感じるこの季節。夜はカエルの声を聞きながら空を見上げる。なんて心地良いんだ。田んぼに水が引かれ始めた。細い水路を巡り巡って全ての田んぼに水が行き渡る。大気まではちきれそうなほど喜んでいるみたい。生きとし生けるいのちがめいっぱい輝く季節だ。

ことばはこころ。枝先の葉や花は移り変わってゆくけれど、その幹は空へ向かい、その根は大地に深く伸びてゆく。水が巡り風が吹く。陰と光の中で様々ないのちが共に生き始める。移ろいと安らぎのことばの世界。その記録。