僕の道≒君の道

一緒に登った
励まし励まされ
追い越し追い越され
ただただ楽しく
無邪気に駆け上がった
けれどいつの日か
見えなくなった
この道の先も
僕の足元も
君のことすらも


僕はどこにいるんだ
僕は何をしているんだ
僕は何者なんだ
僕には何も無いんだ

恐怖に竦み
重圧に怯み
悲哀に浸り
希望に潰され
絶望に侵され
苦悩に包まれ
不安に抱かれ


いつしか
夢も希望も
君との思い出も
掌から零れ落ち
迷子のように
泣き続けた


悲しかった
苦しかった
悔しかった
醜かった
そんな弱々しい僕が
大嫌いだった

だから登るのを止めた
止めて違う道を歩んだ
今まで君を追いかけてた
けど僕の道を進む
そう心に決めたとき


微かに光が見え
僅かに霧が晴れ
仄かに狼煙が上がった


いつか見たあの情景を
君と共にもう一度見るために
君と肩を並べてまた笑えるように
君が進む道に交われるように

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