事件 影の少女 ヘカテー&ラビリンス編
期間限定イベント 不思議な夜に で発生する影の少女のルート差分です。
現状、アーカイブでは読み返しが出来ないので各ルートごとにまとめていきます。
【影の少女との出会い】ヘカテー&ラビリンスルート
コンビクトたちがこの先で謎の影を発見した。
動き回る影の跡を辿り、 ある部屋に辿り着いた。部屋の中央には一枚の油絵が飾られている。
絵に描かれているのは少女の影だ。
絵の横には野良の子のマークの落書きが描かれている。
だがそのマー クの形はどこか間違っているように見える......
影の少女:ひひひひひひ……
ホールの方から不気味な笑い声が聞こえた。
影の少女:あんたたちも迷子なの?
さあ、 わたしのところに来て、 案内してあげるよ〜ヘカテー:敵だ、気をつけて。
影の少女:怖がらないで。
どうやら......やっぱり、 また道に迷った子供ね。
ラビリンス:相手の目的を判断いたします。
... まだ精神的に未熟な対象を騙そうとしているのですか?
お尋ねします。 お相手の正体は何者でしょう?
影の少女:わたしのことを聞いたことないの?
わたしが誰か分からないの?
影の少女は信じられないといった態度でコンビクトたちの前に一気に 近づいてくる。
影の少女:ニューシティの最も恐ろしい都市伝説 ニューシティのチビ狂人、 暗黒より生まれし魔王、 野良の子のリーダー、 大人たちの天敵、 全ての子供たちを守るコンビクトのコージよ!
じゃじゃーん!
ヘカテー&ラビリンス:……
影の少女:なによ?聞いたことない?
「マークを持って彼女のとこへ行きなさい。 大人なんて怖くない」 って。
わたしは子供たちの守護者なの。
だから怖がらないでね。
美術館の油絵の中から子供たちの泣き声が聞こえてきたが、
その泣き声は再び濃い影にかき消される。
ラビリンス:警告。微弱ですが、 子供の泣き声を検出しました。
ヘカテー:この子に捕まった子供みたい。
ラビリンス:気をつけてください。 ラビリンス、 戦闘準備に移行します。
影の少女は素早い動きで何度も攻撃を避け、絵に逃げ込んだ。
影の少女:いきなり攻撃してくるなんて、本当に悪い子たちね。
彼女の姿が歪み、 ゆっくりとコンビクトの姿を形作る。
影の少女:わたしを捕まえるにはまだ百万年早いよ、べろべろば~
絵の中にいるわたしを捕まえられる?
ラビリンス:スキャンします。
ターゲットは影と化して絵の中に隠れていますが、 その姿はコージではありません。
ヘカテー:あの姿は………
影の少女:さあさあさあ、わたしを捕まえてみてよ、ひひひっ。
【影の少女との別れ】ヘカテー&ラビリンスルート
影の少女:チチチッ、 わたしを捕まえられるとでも思った?
忘れないでね、 わたしは影の主のコージ。
ここはわたしの縄張りなの~
遠くから面倒そうなため息が聞こえた。
???:うるさいね......
周囲の影が生きているようにうねり、 一箇所に集まった。
影が集まった位置から、青い髪の子供が現れた。
コージ:この子たちがあんたが誘拐して、油絵に閉じ込めた子供か... 他にはまだいる?
青髪の子供の後ろにある影の中で、子供が数人昏睡している。
影の少女:なんで?よくもわたしが捕まえたガキを一体何者!?
コージ:フッ......何者だって? 偽物がそれを聞いてどうする。
今まで散々わたしの名前を使っておいて。
ヘカテー:この子が本物のコージ?
影の少女:な、何言ってるの?わたしがコージなの、こいつは偽物よ!
影の少女は叫びながら額から飛び出した。
姿がどんどん大きくなり、 展示ホール全体を覆う程まで体を伸ばす。
重厚な影がホール内の光源を全て遮った。
影の少女:いいわ。 偽物のあんたにわたしの実力を見せてあげる!くらえ!!
ホールの中の影はの群れと化し宙に浮かび、 それと同時に青髪の子供に襲いかかった。
コージ:……はぁ。
コージの影は鎌の形状となり、 その身体を中心として一閃し、襲いかかってきた影の棘を全て断ち切った。
少女の影でできた武器はコージの一撃で霧散する。 そして少女の本体が姿を現した。
コージ:捕まえた。
コージの影が素早く近づき、 影の少女が立つ位置に縛りつけた。
コージ::ディスシティの全ての影は、わたしの縄張り。 忘れないで。 あんたもただの影でしかない。
黒の霧が消失する。
影の少女はコージの影にしっかりと拘束され、 身動きがとれない。
影の少女:ううう、こんなのいじめよ...... わたしはコージ、 わたしがコージなの!
影の少女:わたしはニューシティの最も恐ろしい都市伝説、 負けを認めるわけにはいかないの!
でも、あんたが影の主なら...... ついていってあげても悪くなさそうかも?
コージ: ……え?
影の少女:わたしも影だし、年も同じくらいだしね。
コージの前で、 影の少女は急に甘え始めた。
コージ:...... 面倒くさいな。
子供たちを解放してあげて。 そうすれば考えておくから。
影の少女:やったー! じゃあ約束よ。
影の少女は嬉しそうにコージの後ろに飛んでいき、 あなたたちに向かって舌を出した。
だが、 彼女の姿がだんだんと透明になっていく。
黒の霧と化し、少しずつ消え始めていく。
コージ:あんた……
影の少女:あれ、どうやら影として従えないみたい……子供たちの心の中の恐怖が消えたら、わたしも消える......
じゃあね。いつか、また会えるかもしれないね...... シンジケートの子供たちの王。
消えていく少女を見て、コージは何も言うことができなかった。
影の少女が消えると同時に、美術館の中の泣き声も聞こえなくなった。
コージ:あんたたちもここで道に迷った子供か?
コージは振り返り、 コンビクトたちに向き直った。
ラビリンス:いいえ、ラビリンスは子供ではありません。
ヘカテー:わたしたちは局長を探しにきた。
コージ:……局長?見たことないし、興味もないな。でも...... あそこなら、探したい人がいるかもしれない。
コージは美術館の奥を指差した。
ラビリンス:ラビリンスは疑問を感じています。
なぜ影の主はそのような衣装を着ているのでしょうか。
コージは服についているフードを触ってみた。
コージ:……なんで赤ずきんが?……え?
コージは自分の服装が、魔女の夜でのニュースタイルになっていることに今気づいたようだ。
ヘカテー:魔女の夜は人の心の奥にある恐怖を具現化する。
そういう恰好になるのが、 あなたの最大の恐怖なのかもしれない。
コージ:恰好なんて、どうでもいい。
わたしはこんなの気にしないから。
こんな変な場所にしか現れない服だしね。
そうは言うものの、コージの顔は赤くなっている。コージ:……このことは誰にも言わないで。
じゃないと……許さないから。
そんな半ば脅迫的な宣言を残して、コージは子供たちを連れてこの場から立ち去った。
影の少女の件はようやく解決した。
あなたたちはこの魔女の夜で探索を続けることにした。
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