最初で最後の見せ合い

 中学時代にクラスの人とペニスの見せ合いをする。それは中学生男子らしい(馬鹿げた)青春の1ページであり、黒歴史でもあります。体も心も少年から大人になりつつある中、見た目的に一番大きく変化するペニス。自分のは他人と比べてどうなのか、気になってしまう人は多いのではないかと思います。また、普段隠されているところの秘密を共有するという、仲間意識みたいなものがあるのかもしれません。「絆」と呼ぶにはあまりにバカバカしいですが、何となく、全てを知ってしまった(自分のも知られてしまった)間柄というのは、特別感があります。

 そんな私も、中3の修学旅行でペニスの見せ合いをしたことがあります。生涯初めての経験であり、まずこの先もないので、最後の経験です。

 修学旅行2日目も終わる最終夜。夜の消灯時間、すぐに寝付けるわけもなく、もし皆が男ではなく女だったら、誰が一番興奮するかなどという、非常に下らない企画で盛り上がりました。名前の最後に「子」を付けて呼んだり、誰々なら抱ける、など、なぜ実在のクラスの女子を対象とした話にならなかったのかが謎ですが、実に中学生らしい発想でした。なお私は(非)名誉なことに、もし女だったら抱きたい選手権で優勝しました(エントリーは同じ部屋だった8名)。

 そんな話の後、マスターベーションの話になりました。どれぐらいの頻度でしてるとか、オカズは何とか、修学旅行は溜まって辛いとか、そんな他愛もない話をしました。そこまでは私も普通に話に入り、楽しいひとときを過ごしていたのですが、お調子者の一人が比べ合いしようぜと言い出したのです。血の気が引きました。ペニスの皮が剥けない真性包茎の私は、人に自分のを見せるだなんて絶対嫌だったのです。ちょっとトイレ、と私はその場から離れました。

 少しトイレで時間を潰してから戻ると「待ってたよ」と声をかけられました。既に終わってることを期待していたのに、状況は真逆でした。心底待ってて欲しくなかったと思いました。見ると、同じ部屋の8人中3人は絶対に関わりたくないと、布団に入って背を向けてました。私も彼らの仲間入りをしたかったのですが、自分のクラスのポジション的に、頑なに拒むと変な空気になりそうだったので、本当に不本意ですが事実上の強制参加となったのです。

 まず言い出しっぺのAが見せました。ズボンと下着に手をかけ、ペニスだけを出す格好になりました。「おおっ」と周囲から声があがり、もっさりとした陰毛の中から出てきたのは、私と同じような大きさのペニスでした。例えるなら大きめの芋虫。色も私と似ていて、肌色ではなく黒くもないといった感じでした。亀頭の膨らみが少し目立ってましたが皮は剥けておらず、私は少し安心しました。

 次にBとCがほぼ同じタイミングで見せました。Bは長細く全体的に白かったです。陰毛は少なく、赤色の亀頭が少しだけ見えてました。Cは太めのペニスで、皮は剥けておらず、余った皮がダブついてました。皮の先端が結構黒かったのが印象的でした。

 ここまで誰も完全に剥けてる人がいないことに安心した私は、最後になりたく無かったこともあり、4番目に見せました。恥ずかしかったけど、何かから解放された気分でした。勃起したら嫌だなと思いましたが、幸いにも大丈夫でした。特にコメントはありませんでした。

 そして最後にDが「えーマジで」と言いながら脱ぐと、黒ずんでダランとした大人のようなペニスが現れました。皮が剥けて亀頭が完全に露出しており、他の人たちに比べて一回りぐらい大きかったです。陰茎も亀頭も黒ずんでおり、年季が入ってるような感じがしました。周りからは「すげー」「黒っ!」「包茎じゃない大人ちんこだ!」と羨望の眼差しを向けられてました。

 するとBが「やべっなんか勃ってきた」と言うと、勃起したペニスを見せてきました。周りは「マジ?なげー」なんて言いながら、彼の近くに集まりゲラゲラと笑い始めました。私はクラクラしました。まさかそこまでするとは思わなかったのです。Bのペニスは通常時と同じく細長く、亀頭が全て露出しており、やけに赤い亀頭が痛々しかったです。

 Aが「俺らもシコろうぜ」といい、手を下着の中に入れてペニスをイジり出しました。何となく、大きくなっていく様子は人に見せたくなかったのかもしれません。誰も射精することはありませんでしたが、皆同じ動作を始め、勃起した人から見せるような感じになりました。

 最初に見せたのは意外にもDでした。Dの勃起したペニスは、やはり規格外でした。通常時から想像できるように当然皮が剥けており、周りから「亀頭でかっ」と言われるほど大きかったです。それは先細りの形をしたBとは対照的でした。その場の誰もが言葉を失いました。私は正直、ちょっと怖いというか引きました。後に見たAVでも、そのサイズはなかなかお目にかかることがないように思いますが、その時の衝撃が強かっただけで、実物以上に大きいと思ってる可能性はあるかもしれません。

 次にA。大きくなると半剥けの状態、赤紫色の亀頭が半分ぐらい出ていました。DやBほど長くなく、でもBよりは太い、亀頭が少し出てること以外は、私と似てるような感じがしました。

 最後に残ったのが私とCで、私は既に結構勃っていたのですが、皮が全然剥けないものを見せたくなくて躊躇してました。するとCが「勃った」と言って下着を下げました。彼のペニスは相変わらず太いものの、長さはなく先まですっぽり皮が被ってました。「剥くとヒリヒリすんだよね」と、剥きたくない理由を説明していました。

 本当にこれが不幸中の幸い、剥けてなくても良いという助け舟となり、私は救われました。すぐに私も自分の大きくなったものを見せ、俺も同じでヒリヒリするんだよね、と皮が剥けないペニスを見せ、その場をゴマかして難を逃れました。長さはD=B>A>私>C、太さはD=C>A=私>Bでした。見せる前は包茎だと揶揄されるかと恐れてましたが、むしろ剥けてる人の方が少なかったため、心配は杞憂に終わりました。

 その時、参加してなかった3人のうち1人が、見せ合いをしてた我々の方を見てたことに、Aが気付きました。彼は普段クールで成績が良く、クラスではよく話をする友人でした。まあこの手のノリは嫌だろうなと思っていましたが、実は参加したかったのか、見せ合いをしてる我々が気になったのか、じっとこっちを見ており、そのことがバレてしまいました。

 「見てんならお前も脱げよー」と皆で彼の布団を剥ぎ、AとCとDが彼のジャージのズボンとトランクスを脱がしにかかりました。「いや、やめろって!」と抵抗するも、男3人の力には敵いませんでした。その過程で勃ってしまったのか、その前から勃っていたのかはわかりませんか、出てきたのはAより少し大きめの勃起状態のペニス。皮もしっかりと剥けており、亀頭がテカテカしてたのが印象的でした。彼は恥ずかしがってすぐさま下着を上げて隠しましたが、ペニスは決して恥ずかしがる必要のない立派なもので、私は正直驚きました。

 この日起こったことは、誰もが秘密にし続けました。翌日以降、一切この話題に触れられることは無かったですし、私の知る限り誰のモノがどうだった、なんて事を言う人もいませんでした。この見せ合いをした彼らと、修学旅行後に特別仲良くなったというのは別にありませんが、私にとって今でも記憶に残る修学旅行の思い出の1つです。ちなみに最後に脱がされた友人とは高校以降も付き合いがあり、社会人になるまで、特に大学生になってからはよく遊びました。


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