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【WSレポート】他者の心を想像してみよう(4/4開催)

先月開幕した、

ムケイチョウコク「“世界の美しさ”を再発見する」イマーシブシアターワークショップ。

4月4日に第3回が開催されました!

この度、ムケイチョウコクでは、3か月に渡ってムケチョ流のエッセンスを十二分に盛り込んだワークショップを開催しております。

月2回、2人の講師によって身体やイマジネーションにそれぞれ異なるアプローチで働きかけます。

【各月のテーマと日程】
1.「空間との対話」➣3月7日/21日 
2.「他者との対話」➣4月4日/18日 
3.「イマジネーションの世界を旅する」➣5月9日/23日 

▼詳しくはこちら!


4月テーマは「他者との対話」。

第3回目の今回は、担当講師:今井夢子による
「他者の心を想像してみよう」が開催されました。

他者とは、人間だけではありません。
普段使っている物、動物や植物、テキストの中のキャラクターなど、様々な他者がなにを考えているのか、想像し、対話を重ねてみましょう。

ここでは、実施されたワークショップの内容から一部をピックアップしてレポートします。


一緒に夢を見る

まずは、目を閉じて、ペアで同じ夢を見ていくワーク
最初にペアの片方が自由に景色を提案します。そして2人で景色を共有しながら、その中で見えてきたものを思い浮かんだまま、順に提案していきます。お互いの情報を受けてどんどん広がっていく夢の世界を、2人で旅します。
そこから今度は、次第に“見る”時間を増やしてみます。じっくり時間をかけて、細かいところまでよく見ることで、2人で見ていた景色の中に隠されていた新たな可能性が出てきました。
「ぱっと頭に浮かんだ主観的なイメージを伝えていたのに、2人とも同じ音やにおいを感じていた瞬間があって驚いた」、「相手のイメージを共有されたとき、自分の見えていなかった部分に彩りが映り始めて、自分の想定よりも開けた、新たな場所へ行けた」との意見が。

ペアで一緒に同じ夢を思い描いている様子


ミラーからその先へ

一般的な舞台は、舞台にいる役者と客席で観ている観客という、“見る/見られる”の関係がはっきりしています。それに対して、イマーシブシアターではその関係は曖昧です。そんな“見る/見られる”の境界の曖昧さは、どんな影響を私たちに与えるのでしょうか。
続いての、お互いの動きをミラーリングするワークで体感してみます。
このワークでは、ペアの相手と身体の動作だけでなく、呼吸や雰囲気、顔の表情、思考までもリンクさせていきます。どちらかが主導権を握って動かすのではなく、“見る/見られる”が同時に起きているのを味わってみます。

すると、「ワークの最中に自我が無くなっていくような不思議な感覚があって、相手だけでなく近くの空間にまでシンクロが繋がって一体化したような気がした」、「表情をシンクロすると感情も繋がり始めて、ただの動きからストーリーが生まれた」、「特に激しく動いたわけではないのに、とても体力を使っていたことに気付き、相手と真に繋がる対話というのはこんなにもエネルギーを使うものだったのかと驚いた。そしてこれほどまでに深い対話ができて、とても充実した体験だった」といった感想が。

意識的なミラーリングから無意識的なシンクロへと
繋がりつつある様子


1on1をやってみる

最後は、1on1のワーク。それぞれのペアに別々の設定が与えられ、その役として振る舞い、会話してみます。
与えられた設定でまずは1回目をチャレンジ。そしてそれを、自分が発信した分量と相手を見て受信した分量を振り返ってみます。すると、「何か伝えなくちゃ」という自分が発信する方に思考の重点を置いていたという声が多くあげられました。
対話において、相手や周囲を見て”キャッチする”分量を増やしてみると、その世界はどう変化するのか。2回目のチャレンジに向けて、試してみましょう。

1回目の1on1を終えての感想を踏まえて、次に「動詞のワーク」をしてみます。
「動詞のワーク」とは、ペアで向かい合い、講師が提示した動詞を、全身で相手に伝えるというワーク。ただし身体は動かしません。目や呼吸、オーラで伝えます。
制約を受けた身体で、動詞のエネルギーを伝えようと”見られている”様を想定しながら強く相手を”見て”念じる意識と、相手のエネルギーを受け取ろうと深く”見る”意識が融合していきます。非常に密な対話空間が生まれていきました。

この動詞のワークで体感した非言語的な感覚を、1on1にも応用してみます。
「動詞のワークでポジティブな動詞のときに目の輝きが増したように見えて、”目は口程に物を言う”というのが本当なんだと感じた」、「1回目のチャレンジでは言葉と言葉でシーンを紡ごうとしていたが、2回目で相手のことを隅々まで観察しながら話すようにしたら、より相手との親密度が上がった印象を受け、2人の昔から今までの関係性の過程も想起させられた」といった感想が。
終わってみると、参加者の清々しい笑顔や、ペアと感情の高まりを分かち合う行動などが見られました。

1on1のワークの様子


◎次回は、4/18(木)開催!

4月テーマ「他者との対話」は、次回の4/18がラストとなります。

4/18(木)19:00-21:30 講師:美木マサオ
「他者と本質を想像し合うノンバーバルコミュニケーション」

実際に口から発する言葉よりも、言葉じゃない部分(表情や仕草や身体の向きなど)の持っている情報量の方が多い……?!
ノンバーバル(非言語)コミュニケーションは、ビジネスでも日常でも、無意識のうちに使っていたり、不意に必要とされたりする場面が多々あります。
今回は“人の質量や質感“というものに着目することで、相手の本質を想像しコミュニケーションを取ってみましょう。

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