飲食店としてのみさご珈琲、傾向と対策
こんにちは。
今日は、一応3店舗あるお店について、ミクロ分析(店舗)とマクロ分析(市場、景気)のお話をメモしておこうと思います。
みさご珈琲では、兵庫県宝塚山本丸橋(住宅地、本店)、兵庫県神戸市西区玉津(イズミヤ神戸玉津フードコート内)、兵庫県神戸市垂水区垂水(JR垂水駅商業施設内)の3店舗があります。
それぞれ、宝塚山本店、神戸玉津店、垂水店と呼称していますが、結構業種業態が異なるので、一回整理しておきます。
①宝塚山本店(本店機能、珈琲と菓子の製造メイン、スタンド併設)
②神戸玉津店(珈琲の製造メイン、フードコート飲食併設)
③垂水店(カフェ飲食機能のみ)
それぞれ違った毛色で、小売り観点ではとても勉強になるとともに、私自身もまだ整理がつかないような、大きな違いがあります。
オープン当初は、宝塚山本店も、ほぼほぼ、カフェメイン、製造補助だったのですが、コロナあたりから、製造メインに切り替え、営業販路も大幅にシフトしていった経緯があります。
そのため、元々が、製造ありきで、飲食を補助的においている状況で、神戸玉津店としてフードコート出店するのは非常にリスクを伴うものでしたが、一回やってみたかったので初めて見ました笑
垂水店は、姫路でJRアーバン開発さんとプリコでのイベントを行わせていただいたりと、お世話になっていることや、駅施設での出店に興味があったため、初めて見たところもあります。思慮が浅いですよね笑
小売と製造から見た拠点の強さ(商売としての損益)でいうと、
①宝塚山本店では、2023年は月平均で製造400万、カフェ店頭50万、珈琲講座50万という感じの推移でした。家賃は18万(店舗と事務所)、通信光熱費などは平均10万というところです。FLRPは、原価率は25%前後、人件費率は30%前後、固定費率が5%程度という、良い状況ではありました。
②神戸玉津店では、うちのビジネスモデルが、スーパーのフードコートに合わせこめなかったことも要因としてあり、また、館の集客も予想の半分くらいしか来ない中で、小売りの面では、厳しい状態でのスタートとなりました。2024年直近までの月平均で言うと、ざっくりですが、製造100万、店頭小売70万、珈琲講座15万くらいです。一方、家賃は59万(水光熱費込み)。
FLRPは、原価率35%前後、人件費率55%前後、固定費率30%、利益が▲20%といったところです。家賃が高いことと、決まった営業時間のため(交渉はしましたが)人件費がどうしてもかさむこと、製造案件を十分に用意できていないことによる、負の条件がそろってしまっています。
ただ、今一緒に仕事してくれている人たちは、いい人ばかりです^^おかげで垂水の方も安心して出店できたという背景はあります。
ただ個店としては、非常によくない状況ですので、状況打破が必要です。
③垂水店は、店舗が少し使いにくい形状ですが、今後、図書館ができたり、隣のモールがリニューアルオープンしたり、海沿いにアウトレットがリニューアルオープンしたりと、来年に向けて好条件がそろっています。
2024年直近までの月平均で言うと、店頭小売のみで、180万の売り上げです。一方家賃は、38万円(水光熱費など込み)です。
FLRPは、原価率40%前後、人件費率40%前後、固定費20%前後、利益が0%前後と、損益ギリギリの状況です。
この3か月で、来客傾向(特に来店組当たり人数、テイクアウト、イートイン比率)が見えてきたので、座席の変更、商品改定を行います。また、リピート施策が全くの0ですので、ライン公式(全店共通)とToypo(個店)を来月から導入していきます。
◎2023年から24年は、家庭内のトラブルがタタって、出費が大きかったことと、今年花開いてきた事業の種まきを先行してやってきたこと、神戸玉津、垂水の出店に資金を全ぶりしたために、様々なところでご迷惑をおかけしています。申し訳ありません。
そんななかで、 垂水店が少し売り上げが下がってきました、6月7月が顕著に下がってきていて、雨や暑さの影響もあると踏んではいたのですが、著しい下落傾向にあります。
原因を模索する中で、通行量自体はそんなに変わっていないため、おそらく、景気情勢がかかわっているのではないかと、他店の状況を聞く感じでも考え始めています。
実質賃金の低下、仕入れ高、為替の影響も踏まえると、確かに買い控えになりそうな状況です。
時期的に8月が通常集客が難しいうえに、イベントなどもコロナ明けの弾みで多いため、固定店舗はちょっとしんどいところ増えるんじゃないかなと思ってます。
とはいえ、外的環境のせいばかりにもできないので、垂水店について、そして全店共通で行いますが、買い控えに際しては、家庭需要が増えることも念頭に置いて、珈琲の引き売りを全店強化しようかなと考えています。通販もいいですが、店舗店頭での説明はほかにも代えがたいものであると考えています。
今後の動きに対して、みさご珈琲で小売に対して、念頭に置く方向性は以下の通りです。
2024年末にかけての施策対策
①店頭の珈琲豆販売の促進とスタイルを9月までに実現して、
10月のSCAJの展示会にそのまま持っていく。
②合わせて①のスタイルを踏襲して、ECの強化も行う。
店頭受け取りも全店可能に。
③玉津店は、閑散期の平日15時以降を、製造強化時間とする。
④垂水店は、閑散期の10時から12時、17時以降で、豆売りの強化を行う。
⑤コモディティ、プレミアム、スペシャリティ、トップスペシャリティ、
果樹園珈琲など、全ジャンルの豆を各焙煎度で配置し、
全方向に深さも保った店舗展開を行う。
⑥宝塚山本本店は、一番深いところまで情報開示、解説可能。
玉津店、垂水店は、比較的ライトな情報開示、解説を行う。
ECサイトでも情報深度に対して、浅め、深め二段階の解説を動画などで
行う仕組みを作る。
⑦オウンドメディアの強化とEC、店舗へのリード強化を行う。
⑧合わせて、バタフライサーキット理論に基づき、ECサイトと
オウンドメディアを行き来するような、相互リンク攻勢を構築する。
⑨MEO対策をしっかりやり直す。
⑩Insta、LINE公式、Toypoを全店共通で活用する。
こんなところでしょうか、頑張って進めてまいります。
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