仕事におけるニッパチの法則

20:80の法則は皆さん知っての通り。パレートの法則とも呼ばれています。
よく知られている例では、売上の80%は20%の商品から、売上の80%は20%の顧客からとか。

仕事でも、経験的に認識されている人も多いと思いますが、
  仕事の80%は20%の社員が行っている
というのがあります。
なぜ、仕事においてもこのようになるのでしょうか?
20%の社員は優秀な方だからでしょうか?

以前、一緒に働いていた営業の方からこんなことを聞いたことがあります。
アリは、巣社会の中で働いているのは全体の20%ぐらいだそうです。そこで、働いている20%のアリを取り出して新たな巣を作った場合、全員が働くわけではなく、やはり20%しか働かないそうです。
つまり、20%の人しか働かないのは、働かないのではなく、働けないのではないか?、ということです。

組織においては、特定の人に情報が集まるケースがあります。情報が集まる人は、①そういう役職上のポジションにいる、②組織間のネットワーク(交流)が広い、③情報に対する感度が高い、情報収集がうまい、・・・。
人は、自分の持っている情報(役割やネットワークから入ってきた情報、自分で集めた情報、経験から得た情報等)をもとに判断しますが(限定合理性)、どうしても人によって持っている情報の格差が生まれます。

情報の格差が生まれると、うまく物事に対処(意思決定ともいう)できる人とそうでない人が生まれます。うまく物事に対処できない方は、先を越されると動けない。そして行動することのモチベーションが・・・。そして悪循環に・・・。

組織のマネジメントの立場となった場合、情報格差を低減するにはどうするかを常に考える必要があるのだと思います。
そのことが、組織を前に動かすのでしょうね。

自戒を込めて

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