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セラピストのコンテンツ有料無料問題について

日本ってなんやかんや無料で利用できるサービスは昔からありますが、今後無料サービスが減っていく、又は特定のクオリティのものは有料に寄って行く可能性について考えてみました。
オンラインサロンやコミュニティについては本記事では含みません。

特にセラピスト界隈には、一定割合で同業者向けの情報やコンテンツは無料最高説を唱える人がいたり、プレゼント企画には毎回参加する割にオンラインサロンはバカにしたいお年頃だったり、色々な言動が観測できるのですが、その是非はともかく理由のないアレルギーはちょっともったいないかな、という話です。

https://the-ans.jp/news/naoya-inoue/207420/

先日、ボクシングの井上選手の世界戦がPPVで放送され、地上波放送はありませんでした。

存在しない関係者が次々と裏情報()を教えてくれる某夕刊などは早速喜んで記事にしていましたが、

https://news.yahoo.co.jp/articles/6d0cba59eccfc55f497e8e073dcbe0e452f168bb

コメント欄が中々に素晴らしく、「無料の方が選手人口が増えるのに悪手」みたいなものがあり、人は感情でコメントするという面をまざまざと感じます。

実はボクシング人口はどんどん減っています。無料の方が選手人口が増えるのになぜでしょう?

https://number.bunshun.jp/articles/-/827916

こちらから引用。

日本ボクシングコミッション(JBC)によると、ボクサー・ライセンス保持者、つまりプロボクサーの数は'04年の3630人をピークに年々減り続け、'16年はついに2306人となった。このうち定期的に試合をしている選手は1486人('15年)で、だいたいボックスレクの数字と一致する。

さらに、こちらの数字のほうがより深刻なのだが、プロテスト受験者数は'03年の1602人をピークに、'16年は620人にまで減った。JBCによると'17年の受験者は「さらに減っている」というから、ボクサー人口の減少は今後も続くと考えられる。

そう、無料提供しているサービスが今後も伸びるとはもはや言えないのです。

選手のファイトマネーが高額、放映権料が高くて地上波で放映権が買えなかったなど色々な説がありますが、その中で放映権買えなかった説が、今回の記事を書こうとした理由になります。

無料サービスは本当に無料なのか

例えばテレビは無料で見ることができますよね。

NHKのことは一回おいておきます。

https://matcher.jp/dictionary/articles/381

ビジネスモデル自体は↑の記事を見てもらうとして、要はユーザーが本来支払うコストをスポンサーなりが肩代わりしていることによってテレビは無料で見ることができます。

スマホゲームの基本無料みたいなことでもいいです。

つまり、サービス提供側の善意やサービスで無料なのではなく、そのコストを誰かが払っているから無料が成立しているという事です。

さて、これは永続するでしょうか?

無料サービスが減っていく理由

シンプルに、無料で提供するためのコストを提供側が払えなくなっていく場合が考えられます。

特に日本は自粛マインドがこの2年とても強く、念入りに経済が死んだのでテレビのスポンサーであるところの企業は、

自分たちが買っている放送枠で自分たちの顧客を追い払う番組を放送している

という矛盾ムーブをしたことになります。

これには、その金額自体が出せない場合と、その金額を出しても回収できない場合とがあると思いますが、どっちみちすべてのコンテンツが無料で見られる時代はもう終わりに近いのかもしれません。

なお個人的にはなくなるとは思いません。

コンテンツの質にかかわらず、ただだから使うという層は一定数いるからです。

ただしこれは受け身の層なので、見たい番組が今後減っていくなどの傾向は出るかもしれません。

※誰にとってみたいかは変わるので、そんなことない場合もあります。

無料じゃないと見ないという層しかいなくなったサービスってスポンサーつくんですかね

少なくとも、フル無料で広告の視聴を強要されるアプリって長寿なイメージがないのですが。

話を戻します。

現代は良くも悪くも選択肢が多いです。

選択肢が多い中、興味がない無料サービスと、興味がある有料サービスであれば、ある程度分散が起きますよね。

実際VODサービス(ネトフリとかそういう有料の動画サービス)は年々利用者がふえており、

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000013190.html

まあこんな感じです。

しかし厄介な問題があって、特に日本は経済が死んだといってもいい状態になってしまい、今後も急に上向くかというと微妙です。

つまり、

各サービスに割ける個人の予算が頭打ちなのに、無料サービスの質が低下する未来が見えている

という点がかなりつらい未来になっていて、各有料コンテンツ同士で顧客の奪い合いになる可能性があります。

では私たちユーザーはどうしたらよいでしょうか?

投資先を選べ

これしかないと思います。

便宜上投資って書きましたが、株買うとかそういう事ではありません。

時間や費用をどこにそそぐか、これをしっかり考えて使いませんか?という提案になります。

多分日本にいる以上、治安などと引き換えに経済はかなりつらい未来が見えています。

心身ともに健康に生きていくためには、限られた資産(お金、時間、体力、精神力など)を有効に使うほかありません。

そのための無駄を省きつつ、使わないといけないところにはしっかり使う必要がありますが、その先をシッカリ選ぶことが必要になるでしょう。

無駄の省き方のコツとしては、

安いから使う

ただだから使う

提供時間が長いから使う

みたいなものは本来いらないものと考えて省いていけば、わりと手元に残ると思うので、

いいサービスだけどちょっと高いかな…

と思うサービスに振り分けてみてください。

意外と安く上がることもあるかもしれません。
とここまでは総論的なあれです。
セラピスト界隈はその中でどうなんでしょうか?

 界隈の無料有料の行く先

あくまでコンテンツという観点からの話で、ブログを皆有料化とかそういう話ではないのは先に書いておきます。
その上でですが、人を集めたい人は無料提供、そうでもない組織や個人は有料、又はクローズドへ移行、ネットデビューから日が浅い人は無料から有料って流れになると思います。
当たり前ですかそうですか。
あくまで私感ですが、他の界隈よりこの傾向は強めに出ると思います。
・答えだけがほしい人が目立つ(多いかは知らん)
・自分の尺度のみで好き嫌いでなくいい悪いを言う人が目立つ(以下略)
・自分の体験談で職や組織にバイアスがかかる人が目立つ
・斜陽産業
・個人攻撃多め
この辺が要因でしょうか。
もう少し丁寧に表現するなら、言いたいことは有料化していくって言うほうが適切かもしれません。
無料が悪いとか有料がいいとかではなくて、自分が作ったものをポイ捨てされるのが嫌というか、まあそんな感じで。
で、界隈に残った無料コンテンツの質が高いか低いか、これはわかりません。
ニーズによるでしょう。
ただ、前述してきたように、無料コンテンツというのは、受け取るユーザーが無料なだけであって、価値が無料相当というわけではありません。
何らかの形で無料が成立するコストが支払われています。
もしかするとそのコストの一部は無料に対して支払う必要が出てくるかもしれませんので、なんでも取り放題って言う形はなくなっていくかもしれません。

無料でなんかくれたところの会員になるとかそういうバックエンドですべてまかなえていれば無料でコンテンツは投下され続けるでしょうし、そうでなければ協力を前提とした無料が多くなっていくって感じです。

具体的には個人でフォロワーが一定以上伸ばすことが出来た(相応のコンテンツと労力を注いだ)人がやってることがあるプレゼントキャンペーンみたいなあれも、このケースに該当すると思います。
ただ個人はだんだんやらなくなっていく気はしていて、労力や受け取っておいて殴りかかってくる人で消耗するケースが増えるほど、その傾向は加速すると予測します。
良いか悪いかって言うより、すみわけとしてそういう方向になるのかなって感じです。

サービス利用者がすべきことは?

まあ特にないです。
無料サービスがほしければサービス提供者に協力すればいいでしょうし、特定の誰かのコンテンツがほしければ直接課金すればいいでしょう。

しいて言うなら、陰口少なめの方が無料コンテンツの数は増えると思いますよ、多分。

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