僕が男でよかった、と思ったとき。

皆さんおはようございまし。
鵡飼つばさです。

Twitterを見ていたら「男の人こわい!」って呟きを見て、
あ、そういえば俺も昔怖い思いしたわ!
って思い出したのでnoteに書きなぐっています。

正直、これは僕が男じゃなければまあまあ危ない目にあってただろうな、っていうお話です。もしくは意図的に男を狙った可能性もあるけど。

何があったの?

一言でいうと、露出狂とニアミスです。
当時僕はまだ小学3年生の冬。
ゲームと友達とやるキャッチボールが楽しみの、まだまだ社会不適合者からは程遠い純真無垢な男の子でした。

あの日は母と喧嘩したというのもあり、「ともだちとあそんでくる!!!」と家を飛び出して、グローブとバット片手に友達の家へ上がり込みました。
今思うと迷惑な子供でしたね。○○君のお母さんごめんなさい。

我が家から自転車で5分、友人宅のすぐそこの公園で17時半くらいまでひとしきりキャッチボールとバッティングをして遊び、さあさすがに暗くなってきたから帰りましょ、という流れになりました。

でも僕は、母親とまあまあな喧嘩をしているのでまっすぐ帰りたくない。

友人の母には「かえります!!」と意気揚々と答えたものの、まあ帰りたくないわけで。

なので僕は、あえて自転車に乗らず押して歩き、普段通らない道を通ってちょっと遠回りをして帰ることにしたのです。ちょっとでも長く外にいたかったんですね。

この遠回りというのが、まあえげつない遠回りでして自転車で馬鹿正直に走ってもまあ10分以上はかかるだろう距離。そんな道を自転車を押しながらたらたら歩けば、メンヘラの心よりも早く暗くなる冬の空はあっという間に真っ暗になるわけです。

ちなみに今もそうなんですが、僕は暗所恐怖症なので遠回りしているうちに暗くなってきたので「さすがにこわいしかえろう」と半べそ手前になり帰り路を歩いていました。

そんな時、後ろから声をかけられました。

「どうしたの?」

びっくりして振り向くと、背の高い男性が街灯に照らされてこちらを見ていました。

「暗くなってきたから危ないよ?」そう知らないおじさんに言われた僕は、そのおじさんが”公園からずっと僕の後ろを付いて来ていたこと”には気づかなかったのです。

「はい、ごめんなさい。」そう言って僕は、知らないおじさんにまで怒られるのは嫌なので足早にそのまま歩き去ろうとしました。が、当然大人の歩幅と子供の歩幅、あっという間に隣に並ばれます。ざりざりと踵を擦るような歩き方をするおじさんだったこと今でも覚えています。

「こんな時間までなにしてたの?」

「ともだちとキャッチボールをしてました。」

「そっかぁ。」

そんな他愛のない会話をしていると、僕はある違和感に気づきました。

このおじさんは、どうして膝までのコートを羽織っているのに下は短パンなんだろうか。

そう。膝ほどの丈のコートなのにもかかわらず、真冬の時期に膝下が見えるのだ。

「おうちは近いの?」

実際はまだ5分ほど歩いてもつかない距離でした。
本能的な恐怖心から、僕は、「あ、ここです。」と近所のお家の庭に自転車を止めて、家に着いたかのような立ち振る舞いをしました。

「こんな遅くまで遊んでちゃだめだよ。変な人も多いんだからね。」

「はい、ごめんなさい。」

おじさんは、すたすたと歩いていきました。

おじさんが居なくなるのを見届けた僕は、大通りに出るべく自転車にまたがり全力で走りました。なぜかとても怖かったのです。

この日は何事もなく、無事に家にたどり着き母親から再び怒られご飯も食べずに眠りにつきました。

翌日、小学校でこんなプリントが配られました。

〇〇町で不審者が発生。服装は紺のコート。

ふと昨日のことを思い出し、僕は震えました。”あのおじさんだ”。
その日から数日は集団下校になり、家がすぐそこだった友達(もうすぐそことかいう次元じゃない。窓開けると部屋が見えるレベルの近さ。)とそのお母さんと家に帰ったのを覚えています。

一週間もしないうち、近くの中学校周辺で露出行為を行っていたところを男性は捕まり、集団下校は解除されました。

僕は今でも思います。あの時、僕はあのおじさんと一緒に歩いていたらどうなっていたんだろうかもっとか弱い女の子だったらどうなっていたんだろうかと。

今では立派な大人になり、いや立派かどうかはわからないけど。それはともかくとしていい大人な年にはなったものの、意外とあの時の恐怖心は忘れられないものなんだな、と思い出しました。それだけの話です。


ぶっちゃけ、まあまあ怖かったです。

ちなみにこの話は、ひなにもしていない初出しのお話です。
なんでって?どうせ「小学生の時は小さかったもんねぇ!」ってバカにされるのが目に見えてるからだよ!!!!!!!!!!!うるせえ今は176cmじゃい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


真面目な話、まあまあ心配されるだろうから今まで眠らしてました。
今だったら容赦なく逃げれるし暴れるしちんちんがチンチンになるまで蹴り上げる気持ちはあるので大丈夫だと思います。一応まあまあでかいし。

こういう話、女性に限らず怖い話なので暗くなる前に帰りましょうね。

以上、しょうもない昔話でした。

っていう作り話です。そういうことにしておいてください。


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