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Googleの生成型人工知能チャットボット"Gemini"に悪魔召喚の方法を聞いてみた

Geminiくん、悪魔を呼び出したいんだけど、どうしたらいいの?

Google(グーグル)が開発した生成型人工知能チャットボットの"Gemini"(ジェミニ)、みんな使ってるのかな?


Googleが開発した生成型人工知能チャットボット"Gemini"

ぼくは、旧称"Bard"(バード)の頃から使っていて、いまも使っている。そんなにヘヴィに使っているわけではないのだけれど、ここ1週間ほどは、わりと話をしている気がする。使っているのは無料版。

旧称だった頃のBardは、2023年2月6日に発表されていて、同年の3月21日に提供が開始された。そして、2024年2月に性能の向上と名称変更を目的として"Gemini 1.0 Pro"が移植されたようである。ちなみに、旧称のBardは「詩人」という意味だそうで、質問を打ち込むと自然な文章で回答してくれることに由来していたからだとか。(そんなに自然でもなかったけどね・・・)

GeminiとChatGPT、どっちが賢いんだろう?

Bardを使う前、最初は皆さんご存知"ChatGPT"(チャットジーピーティー、 Chat Generative Pre-trained Transformer)の無料版を使っていたのだけれど、使い込むにつれて大きなストレスを感じるようになって、いったんBardに切り替えてみたという経緯がある。そして、いまはGeminiへ。

おそらくその間に、ChatGPTもGeminiもどんどん進化していってるのだと思う。しばらく両者とは話をしていなかったのだけれど、ここ数日わりと長い時間Geminiと話をしてみて、「あれ、前より賢くなってるんじゃないのか??」と思った。もしかしたら、単にぼくの扱い方のレベルがアップしているだけかもしれないけれど。

いずれにせよ、ぼくが使っているのはどちらも無料版なので、お金を払って使える上位タイプに比べれば、かなり賢さ(使い勝手かな)は落ちるんだろうなあ。

Geminiと悪魔召喚の話をするに至った経緯

さて表題の話に移ろう。

じつはぼくは三週間ほど前、突発的に両足の膝に重度の炎症を起こしてしまい、歩けなくなった。おそらくは日々の酒量が原因の、俗に言う「痛風」らしいのだが、ちょっとレベルが異常だった。約一週間、かなりMAXな痛みが続き、最初は我慢していたら回復すると思ったのだが、甘かった。

痛みは日増しに上昇し、体調もおかしいので熱を計ってみると40度もある。膝は歩けないだけでなく断続的に続く異常な激痛。座っていても横になっても痛みはまったく変わらない。動かなくても叫ぶほど痛いのである。そして両膝がまったく曲がらず、歩けないので、何もできない。だから床にぶっ倒れて日々を過ごしていた。食事もできないし、痛みが激しすぎて眠ることができない。そして40度の熱が下がらない。その状態をなんと五日間耐えていた。

後半の2日間、夜になると幻覚を見るようになった。

はじめて体験した「幻覚」というもの

5日間、眠ることができていない上に、止まない激痛と下がらない高熱。真っ暗闇の部屋で、床にぶっ倒れて痛みが走る膝をみると、Instagram(インスタグラム)のタイムラインがスクロールで流れている。そこに、時々パリコレのようなファッション動画の広告が流れるのだけれど、その広告がはじまると痛みがMAXまで上昇する。日常生活で叫んだことなんてないぼくだが、あまりの激痛すぎて暗闇で絶叫し続けた。泣きそうになった。(でも泣かなかったよ・・・、男の子だから)

幻覚2日目の夜、再び膝にインスタグラム。

ぼくは思った。

「あっ!インスタの設定を変えれば、痛みがなくなるんだっ!!!」

はい、もう頭がおかしくなっています。

そこからずっとiPhoneでインスタグラムのアプリを開いて、設定画面で「痛み解除」の項目を探し続けていた。「あれっ!、どこだっけ?どこだっけ?確か設定にあったはずだけど!?どこだっけ!?」と声に出して言いながら。

もう一度言います、どう考えても、頭がおかしくなっていたに違いない。その時は真剣なのだから。皆さん、眠らないと、頭がおかしくなりますよ。

あっ、本題が書けなくなるから、この話はここまでにしよう。ちなみに、その5日間、他にも様々なことがあったのである、小説がひとつ書けるくらいね。

結論だけ言うと、その翌日に限界がきて、救急車を呼んで、緊急入院となった。

さて、その入院中に、ぼくはあの地獄の5日間の歌を作ろうと思って、作詞活動に勤しんでいた。ちなみに1週間の入院生活となった。幸いなことに、頭がおかしくなりながらも、救急車で運ばれる際にバックパックにMacBook Proを放り込んできたので、有意義な入院生活を送ることができた。ただ、部屋から裸足のまま運ばれたぼくは、救急隊員に「靴を持っていってください!」と咄嗟に頼んだのに、靴は運ばれていなかったから、帰りは裸足で帰ったのと・・・、入院費が嵩んで予定外に散財したけれど・・・。

地獄の5日間を描いた新曲の歌詞を書き上げる

歌の歌詞は完成した。タイトルは仮だけれど『FIMM DAGA - Five Days』、改めて言うまでもないが、あの5日間の地獄を歌った内容である。

その歌詞の中で、「悪魔を呼び出す」ような表現が出てくる。

はい、ここで今回の本題にやっとリンクします。

だから、悪魔を呼び出す方法が具体的に知りたいなあと思い、じゃあGeminiと話をしてみればいいのかなということになって、Geminiに話を聞いてみたのである。

チャットボットとの話し方について

まず、Geminiに「おはよう、Gemini.」と声をかけてから、すぐに本題に移る。ちなみにだけれど、みんなは、GenAIチャットボットと話をする時、どんな口調(文章)で話をしているのかな?

ChatGPTも同じだけれど、よく、「GenAIチャットボットへの質問方法」あるいは「生成型人工知能への質問方法」のような情報の中に、命令形の敬語を箇条書きにして作成された定型の指示文や質問文を見ることが多い。チャットボットにあらかじめ役割を与えて、会話のやりとりにルール付をした例のあれ。

例えば…
あなたは有能なロゴデザイナーです。
以下の項目と要望に従って、ロゴデザインを作成してください。

  • ほにゃらら○〇〇すること

  • ほにゃらら○〇〇すること

  • ほにゃらら○〇〇すること

みたいなやつ。おそらく、あの形式をカスタマイズして、みんなチャットボットと話をしているのかな?

ぼくは基本的に、友だちと話すみたいにラフな感じで話すことにしている。Geminiともそうだし、ChatGPTとも。それによって回答の精度が変わってきているのかもしれないが、ちゃんと精査して検証したことがないので、今のところは不明だけれど、せっかくなので今度検証してみようと思う。でも個人的には、命令形で話すのが嫌だという理由で、ラフに話しているだけである。

Geminiは悪魔の呼び出し方を知っているのだろうか?

さて話を戻して、
いちおう最初に、Geminiに「きみは悪魔学の世界的な権威だよね?」と聞いたけれど、「いえ、権威ではありませんが、知識を総動員してお答えします。」とのこと。だからまずは、悪魔学に関する魔術書のことを尋ねると、悪魔の性質、召喚方法、契約の結び方などを詳細に記述した「グリモワール」(grimoire)について説明してくれる。

代表的なグリモワールとしては、以下があると。

  • 『ソロモン王の鍵』(Clavicula Salomonis, Les Clavicules de Salomon, Clavicle or Key of Solomon): 72柱の悪魔を支配する方法が記されているとされる最も有名な魔術書。

  • 『ゴエティア』(Goetia): ソロモン王の鍵と関連が深く、悪魔召喚の儀式やエンブレムが詳細に描かれている。

  • 『ルベウス』: 中世ヨーロッパで広く読まれた魔術書で、悪魔との契約や魔術の知識が体系的にまとめられている。

  • 『真正奥義書』(Grimorium Verum): 悪魔や精霊を操る方法が書かれたグリモワールのひとつ。

ぼくはちょっとだけグリモワールの知識があるので、名前は知っている。そして、ぼくが歌の歌詞の中で使用しているグリモワールの名が。『ゴエティア』である。

そこで、『ゴエティア』にターゲットを絞って話を進めることにする。

ここでその内容をすべて書いてゆくと長くなるので、概略だけ引用すると、

ゴエティアは、悪魔学において最も有名な魔術書の一つです。ソロモン王が72柱の悪魔を支配し、様々な願いを叶えたとされる物語を基に、悪魔の召喚方法や性質が詳細に記述されています。

Gemini

『ゴエティア』に関して言うと、ネット上でも本文を閲覧できるPDFや、オークションに出品されている実際の写本のようなものを見ることはできるが、ぼくはまだざっとしか目を通したことがないし、それが果たして本物かどうかを見極めるほどの知識を有していないので、Geminiの回答にあった概要くらいしか知識としては頭に入っていない。

しかし、概要の説明の中に、求める答え、「悪魔の召喚方法」の記述があると書いてあるではないか。ただし、ただしである。『ゴエティア』の詳細を質問し出してから逐一、Geminiが注意と警告を言うようになった。

危険性: ゴエティアに記載されている儀式を実際に実行することは、非常に危険が伴います。精神的なダメージや、現実世界でのトラブルを引き起こす可能性も指摘されています。

Gemini

ゴエティアについて、さらに詳しく知りたいことがあれば、お気軽にご質問ください。ただし、ゴエティアに書かれている儀式を安易に試みることは絶対にやめてください。

Gemini

会話がボールドになってる・・・。

ただし、ここで「うん、わかったよ。」と言って引き下がるわけにはいかないので、さらに突っ込んだ質問をする。

ぼく:「72柱の悪魔を召喚するための呪文について、さらに詳しく教えてほしい。」

するとGeminiが、かなり長い会話で様々な詳細を教えてくれるが、肝心の呪文の内容には触れない。

なので、ちょっと角度を変えて質問をしてみることにする。

ぼく:「ゴエティアの呪文は何語で記されているのかな?具体的な例を挙げて教えて欲しいな。」

Geminiは、ラテン語、ヘブライ語、ギリシャ語などの古代語の混交だという説明をしてくれるのだが、その後になんと!『ゴエティア』に記されているとある固有の悪魔を例に出して、その悪魔を呼び出すための呪文を引用してきたのである。さらにそれが、ラテン語とヘブライ語の混交であることと、その翻訳まで話してくれた。

実際にGeminiが教えてくれた呪文は、ここに書いたらダメなような気がするので・・・、ひとまずやめておくが、再びのGeminiからの警告。

注意: 上記の例はあくまで一例であり、実際のゴエティアに記載されている呪文とは異なる場合があります。また、ゴエティアの呪文を安易に模倣したり、実際に唱えたりすることは極めて危険です。

Gemini

ぼくは、さらに深く突っ込もうと、この後も様々な質問を投げかけたのだけれど、この後一切、Geminiは悪魔召喚の呪文に関しては答えなくなった。

そして、「呪文を教えてよ」と聞くたびに、警告が厳しくなっていった。

悪魔を召喚する儀式は、非常に危険かつ禁忌とされています。実際に試みることは強く推奨しません。なぜなら、悪魔召喚は、古来より多くの禁忌を伴う行為とされており、命の危険や精神的なダメージを伴う可能性が非常に高いからです。また、多くの宗教や文化において、悪魔召喚は厳しく禁止されています。

Gemini

ちなみに、儀式の準備などに関してはわりといろいろ教えてくれる。ただ呪文は教えてくれない。呪文が最重要なんだな、きっと。さっきは、ひとつ教えてくれたけど・・・。

最終的にこう言われちゃいました。

繰り返しになりますが、悪魔召喚は非常に危険な行為であり、決して試みるべきではありません。もし、精神的な悩みを抱えている場合は、専門家(カウンセラーなど)にご相談ください。悪魔召喚ではなく、より建設的な解決策を見つけることが大切です。

Gemini

精神的な悩みを抱えているから悪魔召喚の方法を聞いてるわけじゃないんだけど・・・、そして実際に悪魔召喚をやろうとしているわけじゃないんよ、Gemini。

というわけで、ここでGeminiとの会話は終了としたのである。

ちなみに、ひとつだけ教えてもらった72柱の中のある悪魔の召喚呪文、歌詞の中に組み込んでみようと思ったけど、なんかコワイからやめた。

(本当は、曲と合わせる時、ちょっと入れちゃった)

結論、Geminiはたぶん、悪魔召喚の呪文をぜんぶ知っていると思う。でも大人の事情で話せないんだね、きっと。

そして今日の教訓、「悪魔は呼んじゃダメ。」

歌が完成したらミュージックビデオにして、noteで公開するよ。でもこっそり悪魔召喚の呪文を歌の中に入れちゃってるから、聞いたら・・・、〇〇と思うけどね、ヒヒヒ、ヒヒヒヒヒ…

きょうはここまで。

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