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【ちい起業】なんか起業しちゃったってコト? ー無人販売リサイクルショップ編ー #15

こんにちは
福岡 西新で無人販売リサイクルショップを経営している「大人は判ってくれない」のオトナテンチョウこと「オトテン」です。
このリサイクルショップの所在は福岡にありますが管理、経営は東京にて遠隔操作でやっております。

このnoteでは後々別のコラムとしてITシステムを駆使し
遠隔でも無人で店舗展開できるシステムを紹介していきます。

キリンくんとの有意義な会話 その2


● 「そのシステム僕が作ってあげる」


「だって僕はシステムエンジニアだもん」

キリンくんは軽やかな口調でそう言ってニヤリと笑いました。
「て、どういうコト?」
「つまりオトちゃんのアイディアはすごくいいけどシステムが全然なってないって事だよ。毎日お店をやるにはどんなふうに人を雇ってシフトとして回していく、とか、入金のシステムはどうするのかとか。なんも考えてないでしょ」
確かに!
キリンくんのいう通り。
無人販売っていうてもただ単に売る場所を設置して現金なら無人販売の野菜みたいに売ればいいや、とか。
たとえばキャッシュレスなら大型のレジを買ってドカンと置くとか
そんなことしか考えてなかった。
「お金をかければどうにかなるって思ってた?」
うーむ。
キリンくんのいう通り。
確かにオトテンったら資金なんかないくせになんでもお金で解決しようと思ってたのは事実。
「細かいこと言っちゃうけどオトちゃんはお店のムードとかコンセプトとか考えてる?」
ムード・・・コンセプト・・・
何にも考えてなかったオトテンはなんとか形だけでも繕う感じで
言葉を絞り出しました。
「古着屋さんとかリサイクルショップって雑多な感じがするからこの店どんな感じ?とか恐る恐る入ってきた人が違う世界観が持てるような・・・」

「うんうん」
キリンくんはニコニコと聞いてます。
「店自体は住宅街にあるから散歩の途中に迷い込んで入ってきたお客さんが
ワクワクドキドキするような・・・」
「あ、いいね」
キリンくんはオトテンの言葉を遮ってこう言いました。
「そういうことならコンセプトならBGMとかだって必要でしょ。音楽とかどうするの?」
「・・・かけっぱなし・・・とか?」
オトテンがたじろいでそういうと
「なるほどそういうことか・・・1日中365日かけっぱなしなの? 夜も?」
ああ、確かにそうだよな、とオトテン。
静かな住宅街に1軒だけ四六時中音楽がかかっている倉庫があったら
迷惑に違いありません。
苦情が寄せられることこの上なし。
そうなるとどこかでコントロールするコントロールセンターが必要だよね。電気もそうだよね。電気もずっとつけっぱなしじゃまずいし」
「そういうこと考えてなかった。あんまり」
とうなダレるふりをするオトテン。
(実はどうにかなるんじゃないかと思っていた・・・)
「一概にバーコード決済のレジシステムを導入するっていうのだって世の中にはいろんな人がいるからそのシステム自体が理解できるひとってなかなかいないと思うよ」
「あ、それはそう思う」
「100ショップでも、コンビニでも無人レジは導入されているけどなかなかなれない人もいて、誰かしら「案内」する人が立っているじゃん。つまり、無人というても「人」が必要なんだよね
キリンくんてすごいな。
なんか考えることがロジカルだ。
システムエンジニアってみんなこうなのかな。
なんて。オトテンが関心していると
「お年寄りや子供にもわかるように簡単にしたほうがいいよね」
とキリンくんは軽やかにいい、

「そのシステムを全部僕が作ってあげるよ」

とオトテンがびっくりするような発言をしました。

「・・・・」

驚いて言葉を失っているオトテンの顔を見ながらキリンくんは

「だって僕はシステムエンジニアだもん」

と言いながら笑うのでした。

(続く・・・)

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