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リストカット少女が幸せを取り戻すまで~中学生時代 ②~

この頃から両親の喧嘩も激化し、
顔を合わせては喧嘩して
母は泣きわめき、
父は出ていって朝方まで帰ってこない
を繰り返しました。

ある夜1階の台所から
パキパキ、パチっという音が聞こえて
不審に思って見に行くと
母は大量に薬を飲んでいました。

私が聞いた音は
シートから薬を取り出す音でした。
ほんの少しの間、
テレビでしか見たことなかったこの状況に
頭が固まりましたがすぐ我に返り
『何してるん??』といって薬を
とりあげました。

母は『返して!!』といって
私の手をひきはがそうとしました。
階段下から2階にいた
兄に薬を投げて『薬隠して!!』
と叫びました。

まるでドラマのワンシーンのようですが
現実に起こった話です。

すぐに家の電話から父に何度も電話しました。
2階ではフラフラの母が『薬どこやったん!返して!』と叫んでいました。

ただ父は母からの電話だと思って出てくれません。


誰か助けてと思い、
深夜でしたが、祖父母の家に
何度も電話をかけ続けました。

祖母が電話に出てくれた時
『お母さんが!!助けて!はやく!』と。

あの夜の事はもう15年ほど前の事なのに
どうしても忘れられません。

すぐに祖父母が駆けつけてくれて
母は病院に向かいました。

父は翌朝早朝に帰ってきました。

その時は父が悪くて、母が可哀想だと。
父を心底憎んでいましたし
父が母を拒絶せずに許せば
また元通りの幸せな家に戻れるのにと思っていました。

そしてまたそのイライラや不安を解くために
コンパスで傷つけ続けました。

続く

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