寝ている彼の顔の前で…人生の懺悔

ダメな自分の1つ1つに許可をしていく。
そんな作業をはじめた。


根暗な自分を見られたくなくて、常に人前では根明でポジティブで笑顔。
長年そんなふうに、自分の中にある特定の部分・・・自分の嫌だと思うところや見られたら嫌われると思うところ・・・を隠して取り繕ってきた。


それが最近になって変化した。自分の中に確実にあるものなのに、それをないことにしてることに、だんだん違和感を感じるようになってきたのだ。まるで、蓋をされ続けた私の一部分のそれが、意思を持って、「あなたがどんなにないことにしようとしたって、ここにいるよ!いるんだから!」と主張を始めたような感覚。


だからもう、その部分を、ないことにしたり、見て見ぬふりしないで、ちゃんとあることを認めて、「それでもいいよ~」って認めていこう、許していこうって決めたんだ。


ネガティブな感情についても、そう。
感じた途端に、ねじ伏せてきた。

怒り・悲しみ・辛さ・絶望
それらを感じてしまったなら、もう抜け出せなくなるような気がしていたし、自分が演じていたかった「根明でいつもポジティブで笑ってる人」のイメージを著しく汚すと思い込んでいたから、速攻で隠して押さえつけてきた。


だけど、感情に優劣はない。いいも悪いもない。
自然に湧き出て、過ぎ去っていくもの。


それを、ないことにして、前向きな思考でやり過ごしても、行き場を失ったその感情が体のどこか・・・細胞・・・に留まることになる。それが、感覚としてわかってきた。


だからまず、なんらかの感情が湧き出た時は、まず気づくこと。
そこから始めた。


本当に驚くくらい巧妙に、たとえばイラっとしたその瞬間に、「だけど相手には相手の事情があるんだよね。」と、聖人君主のような思考で、その感情をなかったことにする、その鮮やかなまでの一連の流れに唖然とした。


それに気付くたびに、頭の中で現実をプレイバックして、自分から湧き出た感情がどんなだったか再現することにした。

すると不思議だ。滞ることなく、感情は過ぎ去っていく。「ちゃんとわかってくれてありがとう。」と言わんばかりに。



前向きな思考や聖人君主的思考で、感じたくないその感情を追いやった時は、何度も何度もその現実が頭の中でリフレインされていた。納得がいっていない感じで。


その違いに気づいた時、わかった。
「そうだったんだ、ただ感じればよかっただけだったんだ。」


自分のまわりにも、瞬間湯沸かし器のように、怒りの沸点を軽く超えて怒鳴り散らす人がいる。だけど、その後ものの数秒でケロっとして普通の会話を始める。
怒鳴られた私の方は、心臓はバクバクしてるし、頭の中で言い訳がグルグルしてるし、動揺を隠しきれないでいるのに。


あの人の頭の中がどうなってるのか不思議でならなかったが、今はなんとなく自分も、どんな感情もちゃんと気づいて感じられるようになって、そうしたらそれらの感情はいとも簡単に軽く過ぎ去っていくことが感覚としてわかってきたから、あの人のこともなんとなく理解できるようになった。


子供もそうだ。
泣いたと思ったら楽しく笑って遊んでる。ワイワイ盛り上がってるなと思った次の瞬間、大人が「えぇ!」と驚くくらいに号泣してたりする。


そんなこんなで、自分のなかの、嫌だなぁと思うところを認めること&どんな感情も気づいて感じることを続けていると、最近になって、過去の苦い思い出がふとリフレインされるようになった。


いくつかあるけれど、それはまるで人生の懺悔と言わんばかりの、恥ずかしい、できれば消し去りたい思い出ばかりで・・・


たとえば、大学生のときの思い出。
かれこれ20年以上も前の話だが、高校の時から付き合っていた彼とは遠距離になって気持ちが冷めていくと同時に、身近な男性陣に興味を持ち始めた。惚れっぽいので、「この人もいいな」「あの人も素敵」と目移りしていた。


その中でもオシャレで、かっこいいバイクを乗りこなしている彼と仲良くなって、おうちにお邪魔したことがあった。ご飯を食べた後、一緒に大学の課題をやって・・・彼は疲れたのか、途中から私のそばで横になっていた。


その愛らしい寝顔を見て、「かわいいなぁ」って癒されながらも、私はお腹に溜まったアレと格闘していた。

・・・「なんで、よりによってこんな時に!」


じゃがいもとか、さつまいも系を食べると、顕著な、アレ。
思い出すと小学校の時から、アレと格闘していた記憶が蘇る。

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自分の心の裏の裏を、今までの人生の懺悔などを含めてオープンにしたくて書いてます。無料で誰にでも公開するには躊躇する内容なので、有料記事にしています。心から興味を持ってくださった方だけに届けるエッセイを書いていきます。サポートしていただけたら嬉しいです🍀