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命を賭した子ガメからのメッセージ~人生ちょっとくらい立ち止まったところで、なんてことない~

急いでいた。娘のお迎え時間ぎりぎりになってしまったから。
田んぼのなかの一本道を、かなりのスピードで飛ばしてた。

いつもそうだ。時間ぎりぎり。遅刻魔。
「ちゃんとしなきゃ」と力めば力むほど、状況は悪化する。
そして「なんでいつもこうなんだ!」と自分を責めることで、さらに悪化。そんなループを繰り返していた。
そんな自分に打つ手はもうないと、諦めの中で生きてた。


対向車がくると、2台がすれ違うのはぎりぎりの車道。
子ガメの存在に気づいたのは、20mほど前か。

「なんとか避けれる!」と判断。猛スピードのまま対向車とすれ違い駆け抜けた。







・・・なんともいえない音がした。






「!」






避けれるって思ったのに!なんで!?




バックミラー見たものの、姿は確認できず。

ざわざわしたまま、娘を迎えに行き、帰りに同じ道をゆく。やはり姿が見えない。




ざわざわ。ざわざわ。

落ち着かない心と体。




どうしてこんなにざわざわするのか。
もちろん、「なんてことをしてしまったんだ!」という動揺であることは間違いないが、それだけではない気がした。




「あの子ガメが、命を懸けてなにか私にメッセージを伝えてくれているとしたら。。。なんだろう。。。」




懺悔するにもあまりにも辛すぎて、かえって善人ぶった思考へと逃げる。

冷静さを取り戻したかった、てのも、もちろんあるけれど。



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自分の心の裏の裏を、今までの人生の懺悔などを含めてオープンにしたくて書いてます。無料で誰にでも公開するには躊躇する内容なので、有料記事にしています。心から興味を持ってくださった方だけに届けるエッセイを書いていきます。サポートしていただけたら嬉しいです🍀