見出し画像

【毎日映画_0060/1000】8/28_『ギター弾きの恋』

ちょっとドキュメンタリーチックに仕立てた、またまたウディ・アレン作品。こちらはウディ・アレン、ちょい出演。

ーーーー
『ギター弾きの恋』(1999)

監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
主演:ショーン・ペン
ーーーー

〈ストーリー〉
世界で2番目に偉大だと豪語する天才ギタリスト・エメット。派手好きの目立ちたがり屋で自堕落、仕事も平気で穴を開けるが、腕前だけは一流。
ある休日、地味で口もきけない女性・ハッティに恋をします。同棲して1年。しかしエメットは別の女性に恋をし、ハッティと別れて結婚してしまいます。
衝動的な結婚は長く続きませんでした。
本当の恋に気づき、悲しみにくれたエメットは、音楽界から消えてしまいます。最後に残したエメットの録音は、最高の曲でした。

〈感想〉
映画の内容よりも、どうしても気になってしまったのが、エメットの手元と音楽が合ってないこと。悲しいかな全然映画に入り込めずの状態でした。
で、これを思ったことに、ちょっと思うことがありました。

最近TBSで続けて起こった、やらせ問題。
大多数の人は「悪いことだ!」ってなってるかと思うのですが、ボクは純度100%で悪いとは思えてなくて。

映画やドラマ、バラエティなんて、昔はもっと人を楽しませるエンタメBOXだったと思うんです。もちろん人を傷つけるようなこと、騙すようなことはいけないと思いますが、いつから観る側は、リアリティではなくリアルを求めて、粗探しして目くじら立てるようになっちゃったんでしょうか。

そう口では言っておきながら、「ギターの手元と音が合ってない!」とか、鬼の首を取ったように書き出した自分に恐怖を感じています。
こういうの、ものづくりを真剣にしている人じゃなくて、得てしてちょっと映像制作をかじったことあるヤツとかが急にワーワー言いはじめるんですよね。他にも「あれはCGだな」とか。(反省)

念のためもう一度言っておくと、悪意ある作品を擁護するつもりは一切ないです。まずは作品のフィクション(エンタメ)に乗っかって楽しんだ上で、自分の意見を持つことが大事かなーと思ってます。観る側(楽しむ側)の責任ってあると思います。
転勤族だった澤少年は、テレビやエンタメに救われた、とか言っておきながら、今では世間の空気に流されて、業界の衰退に加担している。そんな後悔を続けないためにも、広い心、広い視野でまずは楽しめたらいいなと思います。
そろそろ本気で覚悟を持って、業界に恩返ししないといけない年頃になってきたかなと。

(さて一瞬映画の話に戻すと)
後悔って、なぜか絶対しちゃうじゃないですか?
破天荒な主人公・エメットにはなかなか共感できないかもですが、それを待つハッティに重ねて、「許す」とは何かを考えるきっかけになる映画かなと思いました。
一度の失敗は、許して(あげて)欲しいなぁ、特に恋とか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?