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【観劇_0010】11/3_〜崩壊シリーズ〜『派』

作・演出:オークラ

オークラさんといえば、「第3のバナナマン」と言われ、東京03、おぎやはぎの単独ライブにも関わり、バカリズム脚本ドラマのアシストをするなど、東京コント界の重鎮。
そんなオークラさんが作・演出を手がける舞台〜崩壊シリーズ〜の第3弾。

その名の通り、舞台セットがどんどん崩壊していく、ドタバタコメディ。

いやー、面白かった。

素人劇団のお話しなんですが、このお芝居を観ているのか、その劇団のお芝居を観ているのか、ゆるーくわかんなくするように観客を参加させて、
笑いあり、軽い毒っけもあり、さらにはぐっと涙にじむ場面もあり、途切れることなく楽しめました。すごいです。

設定は「劇団」ということで、ある種オーソドックスな題材なんですけど、とにかく途切れることなく意外な感情が設計されていて、飽きさせない演出になっています。

いま通っているシナリオの学校は、(200字×)20枚のシナリオを書いてきて、みんなの前で発表するゼミ形式なのですが、
得てして、ちょっと変わった設定を作って安心してしまいがちで、そこに乗せるセリフがなんとなく?になるのをいいことに、演出を疎かにしがちでした。

これ観て、観客の感情の設計を「意図して」細かくしなきゃな、と、めちゃめちゃ反省しました。

あと、
さらりと「観客」って書きましたが、これは「舞台脚本」なんだな、というのも大事だなと思いました。
これは、舞台なのか、映像なのか、はたまた企画プレゼンのストーリーなのか。
そのハコを最大限活かした内容にすべきだなと。

最近バナナマンのライブDVDや、『30minutes』なんて懐かしいコントドラマも見返しているんですが、


(いずれもオークラさん脚本)
オークラさんは舞台が得意なんだなーと感じます。

自分の好きなことをすることも大切かもしれませんが、
自分が「得意」なことをする方が、いい仕事になることって、多いですよね。

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