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【毎日映画_0041/1000】8/10_『黒い十人の女』

ベッカムさんオススメのとんだこじらせおっさん映画。『凪のお暇』のゴンちゃんといい、最近こういう男が出る作品が続いている。そしてハッとさせられる。

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『黒い十人の女』(1961)

監督:市川崑
脚本:和田夏十
主演:船越英二
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〈ストーリー〉
テレビ局のプロデューサー風には、妻と9人の愛人がいる。
女優や印刷会社の経営者、演出家、受付嬢と、手近で次々といくものだから、妻と愛人たちはお互いの存在を知ることになり、徐々に奇妙な友情が芽生えていく。
現状の不満が爆発した10人は、風を殺すことを計画する、という話。

〈感想〉
「誰にでも優しい人は、誰にも優しくない」
最近一番考えさせられたセリフ。
一見、考えもしないでそうだよなーってわかったフリしそうになるんですけど、やっぱり誰にでも優しいことはいいことだと思うんです。
やっちゃいけないのは、優しいことだと勘違いして、それは実は優しくないこと。

1、好きだと言うこと
これは優しさでもなんでもなくて、自己満足の押しつけですね、最近こっぴどく学びました。

2、共感すること
直前で言ったことと正反対のように見えてちょっと違うんですけど、自分の意見がないと優しくないと思います。
そうだねーそうだねーとか言ってる人は、そう思ってないみたいな。

3、施すこと
手を差し伸べたり、プレゼントしたりすることって、案外優しくないと思います。いや、順番の問題かな?
お願いされたり、欲しいと言われたものならば、、、でもやっぱり優しさとは違う、なんていうか、貢献?みたいな感じ。

「優しい」ってなんなんでしょうね?
辞書的なもので調べてみると、、、

・ 姿・ようすなどが優美である。
・他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。
・性質がすなおでしとやかである。
・穏和で、好ましい感じである。
・悪い影響を与えない。
・控え目に振る舞い、つつましやかである。
・殊勝である。
・けなげである。
・りっぱである。

「優しい」は、何もしないこと、見え方の問題ってことです。
優しくしようと思うことがおこがましくて、優しくあればいいってことですね。
昔おかんに「人に優しく」って育てられたけど、「人に」がついてたから勘違いしてたんだなと。

人の話をよく聴き、貢献する。
普段は優しくあれ。


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