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【毎日映画_0081/1000】1/2_『ブラッド・シンプル』

『ブラッド・シンプル』(1984)
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クライム/スリラー
監督:ジョエル・コーエン
主演:ジョン・ゲッツ
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今までバラバラと選んで映画を観てきましたが、今年はちょっと系統立てて観てみようかと思います。
まずはコーエン兄弟の作品を順番に、と思い立ち、デビュー作の『ブラッド・シンプル』から。

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なんでコーエン兄弟にしたかというと、パラパラと検索してて目立った記述に、「予測不能な展開」という脚本を称賛するコメントが多かったから。
でも脚本てのは、予測不能じゃないと面白くないと思っているので、そりゃ当たり前でしょ。それでも言うってことは、よっぽど予測不能なんだろうな、と。
感情的な感想とは別に、こういうことも勉強していこうかなと思います。

で、『ブラッド・シンプル』
今まで相当な勘違いをしていたのですが、(というかちゃんと定義せずに曖昧にしてきたのですが、)「予測不能」っていう評価は、本当に予測不能なわけじゃないんですね。
本当に予測不能なことを起こすと、今まで積み上げてきたストーリーが断絶してしまって、それこそ理解不能、何にも面白くないものになってしまうのですが、
「あーあれが伏線だったのね」という、
思いもよらない仕込みが物語の進行を大きく動かす
ことが「予測不能」という賛辞だったんですね。
という目で観ると、デビュー作にしてこの構成力。コーエン兄弟すげーなと思いました。
よっぽど予測不能ということは、とても微細で美しい構造をしているのだなー。

さて次は、次回作を観てみるか、それとも中国でリメイクされているのでそちらを観てみるか・・・

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