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雨のフェス

朝から雨の今日。
わたしは音楽フェスへと足を運んだ。
フェスなんて産まれてこの方
一度も行ったことがない。
その記念すべき1回目が雨のフェスである…

福島駅からタクシーに乗り
現地に到着したものの、
方向音痴の私と友人は
係の人に入り口を聞いたにも関わらず
一向に入口を見つけることができず
どんどん音が遠ざかり…
あれ?後ろなんじゃない?
と、また戻ったり
うろうろして
かなりの時間を費やして入口を見つけた。

AZUMAステージに入った。
ちょうどKUROIのターンで
おーーかっこいいなと思いながら
後ろの方で棒立ちで鑑賞した。
KUROIの出番は終わったようだ。
かっこいいなと思った。
目の前で見るのとスクリーンで見るのと
これまた違って見えておもしろい。
スクリーンで見ると9割増しでかっこよくみえる。
実物もかっこいいけれど
スクリーンで見ると
なんでそんなにかっこよくみえるんだろう。
不思議だ。
時間の流れも弱冠遅れて見える。
もっと聴きたかったなと思いながら
ステージを出る観客たちの波に流され
また外に出てしまった…

フェスのしくみがよくわかっていない。
どうしたらいいんだろう。
しかも雨が降っていて、
楽しみにしていたフードメニューも
雨がかかってしまうので食べる気にならない。
仕方なくおにぎりの店で
おにぎりをひとつ買って食べた。

そして今日は
会社の方と会う約束をしていた。
しかしながら、
今自分がどこにいるのかもわかっておらず
会社の方がどこにいるのか聞いてもわからない…
はて…

今思えば入口でもらった地図を見ればよかった。
でも、雨過ぎて紙を広げる気分にはならなかった。
そんなこんなで、
そこらへんをぼーっと歩いていたら
目の前に突然会社の方が現れ
激しくビックリした。

会社の方は、私たちのために
お焼きを買っていてくださっていた。
おにぎりを食べたあとだったが
ありがたくいただいた。
この方は私が心底尊敬していて
仕事の上でも人間性でも
一目も二目も三目も置いている。
この方はたぶん、
人間を既に5回くらい経験しているに違いない。
今まで会ってきた人には無い特殊なオーラがある。
妖精とか仙人ぽい。

ライブは、というと
カナブーンがキャンセルとなり、
PUFFY
ORIGINAL LOVE
奥田民生
フレデリック
と、観た。
15:30くらいに雨が止み、
奥田民生さんが喜んでいた。
フレデリックのころには日が落ちて
真っ暗闇のなか身体中に重低音を響かせ、
目まぐるしくクルクルと動く
色とりどりのライトを浴びながら
爆音の中に没頭していた。
アーティストはすごいなー。
なにも知らないおばさんでさえも
音楽の世界へ深く沈めることができる。
いろんなことを忘れ頭も体も音楽一色。
宗教の儀式的なかんじもした。
とにかく今を満喫したとしか言いようがない。
楽しい。
楽しすぎる。

しかし時は夜。
急に冷え込んできた。
あと2アーティストが残っているが
私たちは寒いので帰ることにした。
私個人的には
晴れていたらひとりでも最後まで見たかった。
でも今日のような急激な冷え込みだと
楽しむどころではないので致し方無い。

ほぼ一日中雨に打たれていたが、
思ったよりも楽しめて
日常を忘れ、異空間を味わえたんだから
最高だと思う。
来年もまた、晴れている日に参加したい!

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