わたしとは

だんなさんの前にいるときは
やりたい放題だ。
それが本来のわたし。

なぜなら、
だんなさんはわたしのことを何一つ否定しない。
だからなんでも言う。
なんでもやる。
否定されたことがない。

頭が足りないのが、本来のわたし。
頭足りない人。
めんどくさいのが嫌い。
執着、束縛されるのが嫌い。
ひとり遊びが好き。
でもしばらくすると
急速冷凍庫のようなスピードで寂しくなる。
わたし自体がめんどくさいじゃないか(笑)

たいがい
だんなさんになんでもやってもらっている。
わがままだ。
でもうるさいのが嫌いだから
しゃべらない。
ものすごくしゃべるときもある。
基本しゃべらない。
だんなさんがしゃべっているときに
うるさいから静かにしてということがある。
そのときの気分によって静かにしたいときがある。

だんなさんは、わたしを金魚とおなじだという。
買っている金魚はかしこい。
金魚なのに喜怒哀楽があり、自己主張をする。
水槽をものすごい音で叩いたり
水面で水を吸い込んで音を出したり
怒れば激しく体をくねらせて泳ぎ
嬉しければめだまをグリンとして
嬉しそうにすいすい泳ぐ。
夜中に電気をつければ眩しいといい、
水が汚ければ水を交換しろと言う。
それとおなじだという。

そんなかんじだ。
でもなんだかんだ言ったって、
にんげんだって動物だから。
基本、起きて食べて出して寝るいきもの。
それに多少毛が生えた状態で
たいした気をして生きているのがわたし。

たいした気をした動物。
人間の生態どおりに生きている。
生きているだけですごい。
ホモサピエンス。