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自分でD2Cブランドを作ってわかった売上に効果があること/ないこと

5月にファッションブランド【宝燈】を作って怒涛の2023年が終わりを迎えようとしています。
そこで今まで実施したマーケティングの中でその効果を振り返り、まとめようと思います。


1️⃣ブランド化

キービジュアル

まず一番大きな変更としては「ブランド」にしたこと。
元々、「麻雀グッズ作家」として活動していたところからブランド化しました。その結果、社会的な捉えられ方が変わったと思います。
具体的には、麻雀番組や麻雀雑誌に取り上げられたり、コラボや協賛案件の話が来たり、海外のお客様から発注が来たりなど社会的な期待値や信用が上がったのを感じました。



2️⃣shopifyの導入

それまではcreemaなどのハンドメイドマーケットプラットフォームに出品していましたが、オリジナルのECを構えられたことでアイテムの売行や流入から分析ができるようになりました。
施策の効果を測定できたり、売行きの予測を立てられるようになったりとできることの幅が広がりました。

3️⃣商品展開

貴石や貴金属を使った新しい商品展開によるアップセルは有効でした。
特に「倍満ライン」と呼んでいる14k goldやsilver925を使ったラインが好調。麻雀アクセサリーという珍しいアイテムの中で、高級志向が強いお客様に刺さったのだと思われ、新たなマーケットを開拓できました。

また、2品以上購入で送料無料になるクロスセルは効果的で、 平均購入価格の向上が見られました。逆にお得なセット販売によるクロスセルはあまり効果がなく、2つ買うにしても自由度の高い選択肢が選ばれるようです。

4️⃣施策

麻雀プロへのシーディング
  1. インフルエンサー
    麻雀プロの方々のご厚意で商品をご着用いただき、拡散してもらえることがあります。 特にMリーガーの方が拡散していただけると反響がものすごくありました。 フォロワー数も10~100kほどあるので認知拡大にも寄与しつつ、人気があるので影響力も高いことがうかがえます。
    これはMリーガーがスポーツ選手のように一流になるとプレーのみならず人柄や信念に信用がつき、同化の対象として見られていることに起因すると考えています。

  2. 広告
    プラットフォームで言うと Twitter (X)>Instagram>Pinterest の順で効果的でした。 Twitterは配信カテゴリとして「麻雀」があり、 麻雀好きの人に向けて広告配信ができるのが強かったです。

    また、麻雀好きだけでなく配信先を拡張してみたところ、
    「ゲーム好き」の方は反応が良かったです。
    意外なところで言うと「バイク/車好き」の人も好反応。 麻雀好きの人が多いと思われます。
    拡張配信によって麻雀をプロフィールに書いてない人にも興味を持ってもらえることがあることがわかったのは大きな収穫でした。

    クリエイティブで言うと いかにも広告的なものより投稿風の広告の方が効果が良かったです。

  3. ソーシャルマーケティング
    Twitterでブランドの中の一人の麻雀ファンとして日々発信をしています。主に日頃の麻雀活動や麻雀豆知識を共有したり、麻雀大会を開いたり、まとめ記事を書いたりなどなど。フォロワーも3500人ほどまで増えました。

5️⃣リアル出店

麻雀イベントへの参加
  1. 雀荘でのイベント出店
    雀荘で開かれる麻雀大会やMリーガーとのオフ会によく出店しました。
    麻雀ファンとの交流の場としても貴重で、販売だけをするより大会自体に参加し同卓した方が売りゆきがよかったです。

  2. デザフェスやハンドメイドマルシェへの出店
    デザフェスには隠れ麻雀ファンも多く、反応も上々でした。
    Twitterでつながっている方が会いに来てくれたりなどリアルの接点を作る意味も感じました。

    一方で、ハンドメイド系に出店すると相場観よりも高く見える課題を感じました。
    この価格でも納得してもらえるクオリティがアイテムや売り場に求められており、ポップアップショップや常設店舗を持つことで内装から作っていくことに来年は注力したいと考えています。


6️⃣課題

良くも悪くも「麻雀」という枠を飛び越えれてないことが最大の課題です。
買ってくれる人の中の98%(体感)くらいが麻雀経験者。

また、海外比率も低いです。麻雀好きがXではなくdiscordやtwitchで繋がっているようで中々入り込めていません。
麻雀の美意識を世界に発信することをミッションにしているので、価格感の壁、海外の壁、麻雀界の壁を越えていくために2024年頑張っていきたいなと思います。

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