見出し画像

これは、本当に食えるのか

勤務先のタルマーリーまで徒歩20分。

みんなはクルマで行きますが、わたしは両足しかないので、テクテク歩きます。歩きながら道の脇を見て、「ハーブとか育ってないかなー、タイムかローズマリーほしいなー」と、さがします。

ハーブは見つけられませんでしたが、よもぎらしきものは、見つけました。

しかし、本当にこれがよもぎなのか。

よもぎというものは、田舎にはたくさん、あちこちに生えていて、摘み放題だと聞きます。裏側に、白い毛が生えているとも聞きます。

これは、白い毛が生えている。うん。たくさん生えている。うん。

でも、確信が持てない。草もちもよもぎマフィンも大好きだし、韓国のよもぎ蒸しも好きなのに、生のよもぎに自信がもてない。

昔、友達と海釣りに行った時、釣りあがった魚を見て、なんなのか、さっぱりわかりませんでした。釣れたのは「ゴマサバ」だったのですが、自分ではゴマサバかマサバかの種類どころか、サバだとも判断できなかった。

そのくせ、「ゴマサバは福岡が美味しいよねー」とか言っちゃってる自分。

自分の食べているものを、自分で判断できない無知さに気づいてしまって、海の上でガッカリした記憶があります。

選んでいると思っていたんだけれど、見ていたのは、誰かが貼った商品ラベルの文字で、そのモノ自体は見ている振りして見てなかったんだなと。

だから、食べられる魚をわかる人、食べられる肉がわかる人、食べられる草をわかる人は、本当にかっこいいと思う。そんな料理人は大尊敬です。

せっかく摘んだよもぎらしきもの。
少しの間、握りしめていたけれど、やはり確信がもてず、野に放ちました。

わたしはまだまだです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?