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偶然が2度続けば、それは運命だと思う。

ちょっと長いけれど、今日のできごとについて、書きます。

タルマーリーのある鳥取県の那岐から、クルマで30分ほど東に行ったところに、岡山県の西粟倉村があります。

今日は、その西粟倉村にあるフレル食堂でイベントがありました。

フレル食堂はジビエと山の幸を使った創作料理やさん。その店主と、ヒヨリブロートという丹波のパン屋さんと、恵比寿を拠点とするワインセレクト屋さんの女性3人で半年に1回企画している『パンとワインと野山の恵み』というイベントです。

このヒヨリブロートさんが好きで。今となっては、セブンルールという番組に取り上げられたことで5年待ちとなってしまったパン屋さんですが、そうなる前。わたしがまだ、会社員勤めをしている頃のこと。

ある日の朝、スマホでネットサーフィンをしていたら、ヒヨリブロートさんのインタビュー記事にぶつかりました。

https://www.glocaltimes.jp/people/5901

彼女の前職(リクルート)、パン屋での修行、開業、月の暦でパンを焼く日を決める冷凍パン屋というモデル。

そのインタビュー記事を読んで惹かれて、宅配パンをすぐに買ってみました。

パンはわざわざ買わないし、好きでも嫌いでもない、というわたしですが、彼女のストーリーに強く惹かれたのです。届いた彼女のパンは、想像を軽く超えて、とても美味しかった。パリパリのモチモチで、初めてパンで驚きを感じました。

ヒヨリブロートは月の暦でパンを焼く、というスタイルをとっていて、はじめはそのスタイルも「目立つためにやってるんじゃないの?」とキワモノ扱いをしていました(マジ、やなやつじゃ…)。でもちゃんと知ると、ドイツで修行をした時に(略)、などなど、そのルーツが見えてきて、すべてに意味があり、信念に基づいて説明できることばかりなのだと理解して、さらに好きになりました。

まぁでも前述したとおり、テレビに出た後は買えなくなってしまったのですが。

今から半年前、神楽坂でヒヨリブロートが出店するイベントがありました。その時わたしが住んでいたのは、神楽坂。
運良く、パンを買うことができました。テイクアウトしてないパンの盛り合わせを、テイクアウトしたいとわがまま言う客として。

その半年後、本日。
ヒヨリブロートさんと岡山県の西粟倉でまた会う機会が巡ってきました。

岡山の西粟倉にヒヨリブロートがくることは年に2回。わたしはタルマーリーに1ヶ月しかいない。さらに、このイベントを知ったのは、先週たまたまフレル食堂に寄ったから。フレル食堂のある建物に来たのは、その建物内にある染物やさんに用があったから。その染物やさんに用があったのは、タルマーリーでスタッフが着ているエプロンを作っていたから。そもそも西粟倉にくることができたのは、先々週にペーパードライバー講習を受けてレンタカーを借りれるように慣らしておいたから。レンタカーを借りようと思うきっかけは、友達の醸造家が丹波にいるから会いに行きたくて。

すべてが、わらしべ長者のようにつながっています。

そのつながりの上に交錯した今日。

わたしはタルマーリーのパンを手土産に、「タルマーリーで働いています」の一言を名刺がわりにしてヒヨリブロートさんとお話ししました。パンはとっても喜んでくれ、お返しに物々交換でたくさんヒヨリブロートさんのパンをいただきました。

明日のまかないで、みんなに出そうと思います。

「偶然が2度重なれば、それは運命」

こんな未来があることは、朝起きぬけにネットサーフィンしていたあの日、妄想でも想像できなかったこと。

一緒にイベントにきたスタッフの子と話している時に口をついて出た言葉だけれど、「運命」という二言を初めて正しく使えた気がしました。

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