記事一覧

いつもの特権と、わたし

特権と「当たり前」 時々、自分が特権を振りかざしている気がして、ハッとすることがある。 「特権を振りかざしている気がしている」というより、「振りかざしている自分…

まな
8か月前
1

「ほんとの余白って、なんなのよ。何かがなければ存在し得ないはずの「余」は、求めれば求めるほど白くはなくなっていく。それが分かれば、作りにいくこともできるかもしれないのに。」

まな
10か月前

何もない家で見た、小さくて温かな暮らし

ガスもない。 電気もない。 電波ももちろん、届かない。 時計は、置かない。 朝は太陽の光と、あの人が豆から挽いて淹れたコーヒーの匂いで目が覚める。 あの人が火を焚…

まな
10か月前

夏の雲が好きだ。もくもくしてて、食べちゃいたいような、食べられちゃいそうな、そんなかんじ。

晴れは好きだけど、少し雲があるくらいがちょうどいい。

まな
10か月前

体温で育つ子

「子どもは、お金で育てるもんじゃない。みんなで抱きしめて、自分たちの体の温もりでその子を温めて、育てるんよ。ほんなら、あたたかい子に育つんよ。」 おばあちゃんが…

まな
1年前

今日は、ゆっくり歩いて帰ろう。

ああ、お金持ちになりたい。 スマホが欲しい。いちばん新しいのがいいな。 クローゼットに入らないぐらい、いっぱいの服が欲しい。 家事ロボットが欲しい。 いつか、LAに住…

まな
1年前
2

いつもの特権と、わたし

特権と「当たり前」

時々、自分が特権を振りかざしている気がして、ハッとすることがある。

「特権を振りかざしている気がしている」というより、「振りかざしている自分に気づいて」という方が正しいかもしれない。

例えば、わたしは大学進学を機に上京した。でも人混みが苦手で、「街に出たくない」「電車に乗りたくない」と言う。わたしは自分の大学を自分で選んだ。私は自分で選んだ大学が好きだ。でも「授業だる」「

もっとみる

「ほんとの余白って、なんなのよ。何かがなければ存在し得ないはずの「余」は、求めれば求めるほど白くはなくなっていく。それが分かれば、作りにいくこともできるかもしれないのに。」

何もない家で見た、小さくて温かな暮らし

何もない家で見た、小さくて温かな暮らし

ガスもない。
電気もない。
電波ももちろん、届かない。
時計は、置かない。

朝は太陽の光と、あの人が豆から挽いて淹れたコーヒーの匂いで目が覚める。

あの人が火を焚べて焼いてくれた、トロトロの目玉焼きとベーコンの乗ったトーストを食べる。

朝は少し寒いので、毛布をひざにかけて、本を読む。世界地図を一緒に眺めて、行きたいところに印をつけてみる。

陽が高くなると暑くなって、目の前にある湖に飛び込む

もっとみる

夏の雲が好きだ。もくもくしてて、食べちゃいたいような、食べられちゃいそうな、そんなかんじ。

晴れは好きだけど、少し雲があるくらいがちょうどいい。

体温で育つ子

「子どもは、お金で育てるもんじゃない。みんなで抱きしめて、自分たちの体の温もりでその子を温めて、育てるんよ。ほんなら、あたたかい子に育つんよ。」

おばあちゃんがそう言ったのを、ふと思い出した。

お金は大事だけど、それ以上でも、それ以下でもない。
大事なだけ。大切じゃない。

大切なことを、人を、ぎゅっと抱きしめて、今日も生きてく。

今日は、ゆっくり歩いて帰ろう。

今日は、ゆっくり歩いて帰ろう。

ああ、お金持ちになりたい。
スマホが欲しい。いちばん新しいのがいいな。
クローゼットに入らないぐらい、いっぱいの服が欲しい。
家事ロボットが欲しい。
いつか、LAに住んでみたい。

昔はそんな風に思っていた。中学生ぐらい。
なのに、いつからかそんな風なのが、すごく嫌になった。

いつまでも紙でノートを取っていたい。
好きな人と、手紙を交換をしたい。
帰り道は、少し遠回りするぐらいがちょうどいい。

もっとみる