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16話 ハンドメイド販売は赤字覚悟‼︎〜このまま趣味の世界で終わるのか
今日は、ハンドメイド品の販売価格について 書いてみようと思います。(ちょっと長くなるかも)
新しいお散歩バッグを開発中ですが、販売価格の折り合いがつきません。
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売り物の価格設定は新人のハンドメイド作家にとって大きな課題の一つです。ネットで見ても、たくさんの方が悩んでいることがわかります。
現在、私のショップで販売しているお散歩バッグは、デザインから縫製まで相方の刺繍屋さんが担当しているので、私はほぼ委託販売に近い状態です。
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このお散歩バッグの私の仕入れ価格は5,500円です。
この仕入れ価格5,500円に、私が必要な材料費(ホック類や革)や経費、タグをつける作業や梱包、発送に係る労務費を合計した、いわゆる「原価」1,000円を加えて、6,500円で販売しています。
原価1,000円の中の材料費や経費(梱包費用等)に約300円必要なので、私の労務費(時給)は残りの700円になります。
福岡県の最低貨金が900円なので、この時点で既におかしくなっていますよね。笑
この労務費700円が私の給料と考えれば、店舗としての利益(運営資金)はこの時点で既に0円です。
もっと言えば、900円の時給としたら、200円の赤字運営になっています。
そこで今日は、私なりにハンドメイドの価格設定について考察してみます。
※あくまで素人が考えることなので、間違えている時は、ぜひアドバイス下さい。
ハンドメイド販売は赤字覚悟
実際は1年間の収支計画で判断しないといけないと思うのですが、今日はとりあえず単品の販売価格で一か月を考えてみます。
販売原価について
まず、私たちのようなハンドメイド作家がモノを作って販売するには先ほども書いた「原価」がかかります。
これは、モノを作る材料費、人件費、経費の合計ですが、個人でハンドメイドしていると、これを足し算するだけで市販されているバッグと同じ価格になってしまいます。
激安店になると、人件費を除いた材料費と経費だけでも市販品と同額になるケースもありますが、これは海外で大量に作るものと生産コストがまるで違うので仕方ない話かもしれません。
では、ハンドメイドで生活するには
例えば月 15万円の生活費が必要なら、材料、経費の300円を除いた 700円が実質の利益(給料)なので
150,000円÷700円=「214個/月」のパッグ数を売らなければなりません。笑
さらには、時給700円ですでに福岡県の最低賃金900円との折り合いがついていない状況なので、200円の差を埋めるためには販売価格を6,700円に値上げする必要があります。
値上げしてようやく150,000÷900円=「167個/月」になりましたが、それでも個人のネット販売でバッグが月に170個近くも売れるわけがありませんよね。
原価率(利益率)について
そこで、ハンドメイド販売で生活するために必要な利益を生む「原価率(利益率)」の話になります。
経済産業省の調べによる小売り業の原価率は平約して約70%と言われていますので、私のバッグを例にとると(原価率70%で設定した場合)
6,500円(原価)÷0.7(原価率)=9,200円(商品価格)で販売することになり、この場合の粗利は
9,200円(商品価格)-6,500円(原価)=2,700円
が利益となります。
原価6.500円の中には、労務費700円を含んでいるので、個人事業主としての収入は、粗利の2,700円と700円を足した「3,400円」です。
では、必要な生活費15万円になるには、6,500円のバッグをいくつ販売すればいいのでしょうか
150,000円÷3,400円=44個/月
つまり、ハンドメイドで生活するには、9,200円のバッグを40個以上売らなければならないことになります。
考えれば考えるほど吐きそうになりますが、これが俗にいう「好きなことを仕事にしている」代償なのでしょうか。
市場価格との折り合い
自分の生活を基準にして、販売価格を決めたとしても、世間には市場価格というものがあります。
仮に量販店は無視したとしても、ハンドメイドで同じように帆布でできたバッグが山ほどありますが、販売している私が見ても、このバッグがライバルを押しのけて9,200円で売れるとは到底思えません。
それなら、販売価格はいったいいくらにすればよいのか?
泥沼にはまりそうなこのテーマですが、ハンドメイド販売をしている以上、避けては通れない課題なので、これからも考察を続けていきたい思います。
続きはまた明日‼
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