優しいスピッツ
不定期にスピッツへの偏愛を語っております。
本日ご紹介したいのは『優しいスピッツ』です！
『劇場版 優しいスピッツ a secret session in Obihiro』は、松居大悟監督が北海道にある旧双葉幼稚園園舎でスピッツの演奏を撮影した映画です。
ライブでもないドキュメントでもない…この時のこの場所でただ演奏を最大限の奇跡を引き出して撮った映画…になっています。
不思議なんですよ…すごく。
普段通りのスピッツを間近で見られるような感覚と、この場所だからこそ生まれたものと…きっと監督の狙い通りのものと奇跡が合わさっているんだと思うんですけど…いつも通りのスピッツとでもそれだけじゃない何かが生み出されてるみたいな不思議な映画です。
とにかく良いんです！！
元々草野さんが朝ドラの「優しいあの子」の曲を作るために帯広に行ったらしいんですけど、それから縁を感じて帯広でライブをする予定だった所にコロナで延期になってしまい…その時にこの映画のお話があったそうです。
縁のあるお話ですよね…
それでその撮影する場所になった旧双葉幼稚園園舎なんですけど、ここが素敵で！これを見に行くだけでも良いんじゃないかな～って思います。
ドーム型の赤い屋根が可愛いですよね！
映画の公開はだいぶ前のことで、そして最近DVDの発売もあったのですが、残念ながら予約販売のみで新たに買うことは出来ないみたいです。
でも！音源だけは公開されているんですよ！
これ、ぜひ聞いて頂きたいです…音源だけでも凄く良いんですよ…
たぶん、いつものライブだったら音響とかも凄く細心の注意を払って録ってたりすると思うんですけど、ここはライブをするための場所ではないからなんというか武骨な鳴りをしてるんだと思うんです。
でもだからこそなんだろう…演奏のひとつひとつのそれぞれの音が生身のある音というか…より人を感じるような演奏を聞くことが出来る気がします。
耳に飛び込んで来るというか。
何度聞いても飽きない。スピッツの曲はどれもいつだってそうだけど、この『優しいスピッツ』は癖になる。そんな気がします。
初めてスピッツを聞いてみようかな…そんな方にもお薦めです！
そしてスピッツ良く知っているよ～って人にも、もちろん。
最近スピッツの曲を聴いたり、メンバーの話を聞いたりすると、なんだろう…常に優しい音がするなあ…って思うんです。
音楽もそうなんだけど、喋る声だったり話す話題だったり。
優しいって対人に対しても優しいんだけど、優しい気持ちで向き合ってたりする音だったり、その人から生まれる色んな音そのものも優しかったり…しませんか？言ってることがわかりにくくてすみません…
なんだろう…人だけじゃなくって物に対しても大切にしてたり…何かあったら優しかったり丸かったり柔らかかったり…そんな手触りだったりする音が鳴っている…そんな感じがするんです。
きっと、草野さんは自分は優しいわけじゃないとか癒やされたりする存在じゃないって言うんじゃないかなあって思うんだけど、でも。
スピッツは例え激しい曲でも優しい音がする。
そんな風に感じるんです。
足音ひとつにだって優しさが宿ったりしますよね…
スピッツはいつだって丸くて柔らかくってあったかいものを宿してる。
そんな事を思ってたら、ああ、タイトルそういえば『優しいスピッツ』だ。
監督もきっともっとたくさんの意味を感じてこのタイトルにしたのかなあ…なんて思ったのでした。
今日もここまで読んで頂きありがとうございます！
あ、曲の内容には触れませんでしたが、なかなかライブでもお目にかかれないレア曲や、歌詞がちょこっと変わってるなんてお楽しみもあるので
ホントよかったら聴いてみてくださいね！