寝かしつけで爆発しそうになる私と、元彼の言葉。
宇宙一可愛い存在の子供たちなのに、頭から火が出るんじゃないかというくらいイライラしてしまうことがある。
それは主に寝かしつけ時。
次女に授乳しながら長女のおなかや背中をトントンして寝かせるのだが、最近次女があと少しで寝そうというタイミングで必ず長女が「お水おかわりくだしゃい」と言ってくる。(すでにコップ一杯飲んでる)
もう少しだけ待ってねなんて言おうものなら、お水!お水ーーーーーと大大癇癪をおこすので、私はすぐさまリビングのウォーターサーバーまで走って水をもってきて本人にわたす。
すると「そこに置いといて!」と言われる。
いや、飲まないんかーーい!
もちろん次女は爆起きして、寝かしつけは振り出しに戻る。
気を取り直して2回戦目。
また次女が寝入りそうなタイミングで今度は、さむい〜!と言ってくる。
いや、さっきから何度も毛布とふとん掛けてるじゃないか。君はそれを蹴飛ばすやないか。
ほんで、また毛布をかけてあげると蹴飛ばす。
また、さむい〜!のエンドレス。
しかも長女は体勢を何度も変えて次女の頭を蹴りそうになっている。それを何度も直す私。
もちろん次女また爆起き。
わかってる。長女は長女なりに甲藤している。
親である私はそれを優しく受け止めて、愛を与えなければならない。
が、うまくいかないこともある。
もーーーいい加減にしてよ!と心の中で叫び、泣きそうになることもある。
水をとりにきたタイミングでリビングのソファにあるクッションを思いきりソファに叩きつけた。そしてベランダに出て寒い空気を2、3吸う。
そして娘達のいる寝室にまた戻って寝かしつけを続行、少し冷静になり長女を抱きしめた。
娘達を寝かせているとき、よく昔の思い出が頭をよぎる。
もう何年も忘れていたようなことを。
元彼はどんなに相手が悲しんでいたり激昂していてもけして飲み込まれず冷静に話ができる人だった。
よく感情に飲み込まれる私は純粋に彼がすごいなと思い、なんでそんなに冷静沈着でいられるの?と聞いたことがある。
「俺は人と話す時、相手と自分の間に壁を一枚設けるんだよ。
映画館で映画を観ているようなイメージかな。
相手の言葉を受け取ったり、返したりするのは画面の向こうで行われていること。俺は直接ダメージを受けない。
映画を観ながら登場人物に感情移入したり、気持ちを考えたりするように、なんかこんなこと言ってるな、おお〜すごい怒ってるな、ってどこか他人事のように物事を捉えている節があるかも。」
なるほどね〜と思ったのを覚えてる。第三者目線で自分を客観視するのね、と。
そんなことを寝かしつけ中に思い出した。
いや、そんなうまくいかねーわ!イライラするもんはイライラするんだよ!と最初は思っていたけど、実際自分を客観視してみると案外冷静になれるんだなとも思った。
部屋の一角にカメラがあることをイメージして、その映像にいまの自分が映し出されていることを想像する。
わし、めっちゃ怒ってるやん!!!
と自認したときに怒りがへなへなと枯れて、すぅ〜っと消えていくのがわかった。
育児に限らず、ヒートアップしそうな時はいいかもしれない。
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