見出し画像

娘の高熱と、大谷と、トイレの話。

久しぶりに3歳の長女が高熱を出した。
といっても長女のパターンとしては高熱は夜や昼間の寝ている時間だけ。(これ、幼児特有ですか?)

日中は微熱程度で、通常時と変わらないレベルで元気。なのでむしろ、丸一日娘の遊びにお付き合いすることになるので親のこちらとしてはかなり体力もってかれる。

保育園の先生ほんとすごいわ。

そして夜は発熱からくる身体の疲れも相まってなのか、ぐっすり寝る。

上記↑がいつものパターンなのだけど、今回はパワーパターンだった。

日中微熱程度におさまるまでは同じ。

が、夜は悪夢にうなされまくり、約30分ごとに「ママー!」「食べない!」「こわいこわい!!」「行かないでー!!」等、もうめちゃめちゃ大きい声で意味のわからないことを叫ぶ叫ぶ。

次女もその都度目が覚めて大泣き。

薬を飲ませようとするも、薬いやー!と大激怒。
こんなことは初めてで、かなり辛そうなのでなんとか落ち着かせたいと思いつつも、次女の夜泣きとコンボで夫も私も睡眠ほぼゼロ。こちらも泣きそうだった。

こういう時、人間力が試されるなと思う。
切羽詰まってる状況で更に災難が降りかかってきた時、しかも相手を責められない時。いかにイライラしないか、うまく放電するか。
そんなことを考えていたら

「長女は俺がなんとかするから隣の部屋で次女と寝とき、寝られへんやろ」と、夫が言ってくれたので、その言葉に甘え隣の部屋へ。

本当に察しが良いというか、子育てにおいても今の瞬間いちばん大変であろうことを夫は自ら率先してやってくれる。

夫婦共々実家が飛行機の距離で、誰にも頼れる環境ではない中、2人だけでなんとかやってこれたのは夫が愛も気遣いも絶やさない人だからだと思っている。

いかん話が逸れた。

そして朝、熱はいつも通り微熱まで落ち着いたが、長女もあまり寝ていないせいか昼食中に寝落ちしてそのままリビングで爆睡。

まぁこんな日もあるよね。
今日の夜は落ち着いてくれるといいなぁ。


子育ては難しい。

テレビに移る大谷選手を見て、長女がなぜか「あ、パパだ!パパ!」という。

大谷選手と夫は1ミリも似てないけどなぁと思いながら

「パパではない。この方は野球界のレジェンド、オオタニサンだ。」と教えたら何故か「デカい人はみなオオタニサン」と学習してしまい、高身長の人を見ると「あ、オオタニサンだ!」と言うようになってしまった。(現在は大谷選手を認識済み)

それだけじゃない。

「ありがとう」を覚えさせるために、誰かに何かをしてもらったり、何かを貰った時に「ありがとうって言った?」「ありがとうは?」と言っていたら

相手に対して「ありがとう」じゃなくて「ありがとうは?」と言うようになってしまった。ありがとうの強要だ。

いやはや、3歳だからまだ許されるけどこれじゃただの厚かましい子供!

私の教え方がまずかったなと反省。
なぜ「ありがとう」を言うのかまで教えてなかった。「とりあえずありがとうを言え」じゃそうなるわな。

なぜ大声を出しちゃいけないのか
なぜフォークやスプーンで食べ物をブスブス刺してはいけないのか
なぜあの子はいいのに自分はダメなのか
まだ遊びたいのにどうして帰らなければいけないのか

ただ「ダメ」と教えるだけではなくプロセスを教えることが大事なのは分かっている。
けどプロセスを教えるのって難くないですか?

結局子供達が身をもって学んで、初めて経験値になるんだろうなと思う。肉を食べたことのない人にいくら肉の味を言葉で説明しても分からないように、親があれこれ言ってるうちは真の意味では理解できないだろうなと。



そんな感じなので、保育園でうまくやれてるのか少し心配になったりすることもあるんだけど、心配事ばかりではなく、こんな一面があったんだと感心することも起こる。

ある日、いつものように保育園に長女を迎えに行くと、娘よりも小さい1歳半くらいの子が手に靴を持ったまま靴下で外に出てきてしまい、ママのほうへ走って行った。

それを追いかけるうちの長女。
なにも言わずにその子が持っている靴を奪い取り、あ!もーー!何してんのーと思ったけど、何かしようとしていたので少し様子を見ていると、その靴をその子に一生懸命履かせていた。

靴を奪ったんじゃなくて、履かせてあげるために手に取っただけだった。

完璧に履かせたら私のほうに戻ってきた。その子のママに「ありがとうね〜助かったよ」と言われて照れ臭かったのか、顔を隠すように私に抱きついてきた。

保育園の先生に聞いたところ、先生達も特に教えてはいなくて、自分が靴を誰かに履かせてもらったり、年長さん達が小さい子にやってあげてるのを見て自然とやるようになったらしい。

親が全て教え込まなくても、こうして自分を取り巻く環境から色々と学んでくるのだ。(たまに変な言葉も学んでくるけど)

話は変わって、長女はいま絶賛トイレトレーニング中。

成功するたびに夫や私、保育園の先生が「できたねぇ!おトイレ行くまで我慢できてすごいね!」と褒めるのだけど。

私がトイレに入っていると、長女が勢いよくドアを開け、便座に座ってる私を見て「できたねぇ!すごーい!ママ、ちゃんと我慢できたねぇ!」と大拍手で褒めてくれるようになった。

トイレしただけで褒めてもらえる32歳、冬。
今日は春らしくとても暖かかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?